研究課題/領域番号 |
62860033
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
古在 豊樹 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (90081570)
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研究分担者 |
林 真紀夫 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60092087)
仁藤 伸昌 佐賀大学, 農学部, 助教授 (80015809)
三位 正洋 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (30093074)
小倉 祐幸 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90114157)
杉 二郎 東京農業大学, 総合研究所, 名誉教授 (20078231)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
1988年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1987年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 植物組織培養 / 無糖培養 / カーネーション / 炭酸ガス施用 / 種苗生産 / イチゴ / 光合成特性 |
研究概要 |
環境制御機能を備えた植物組織培養装置を開発し、種苗急速大量生産システムのプロトタイプを製作した。本装置は、ガス環境(炭酸ガス、湿度)、温熱環境、光環境(光量、照射方法)、および培地環境(PH、糖濃度、水ポテンシャル、基礎培地組成)が制御できることを目指したが、基礎培地組成などの制御に関して、実現できない部分が若干残された。 イチゴ、バレイショ、カーネーションなどの培養植物について、小植物体の光合成に好適となるような環境を探索し、その環境制御方法を検討した。 更に、小植物体の生長を低下させない範囲内で、培地中の糖濃度をゼロまたは最小に抑制する環境制御方法を実験的に求めた。その結果、無糖培養が可能なことを明らかにした。 上記培養システムにおける培養過程に関して、生長解析、物質収支、エネルギー収支を明らかにした。そして、培養システムの自動化、省力化、省エネルギ化の基礎資料を得た。 種苗急速大量生産システムの概念設計を進め、その基礎実験のための培養室および光照射システムの開発を行った。 更に、培養植物の光合成特質を実験的に明らかにするため、培養植物光合成測定システムを試作し、イチゴ、バレイショなどの光合成特性を測定した。 以上の研究成果により、植物組織培養による種苗急速大量生産システムの基礎資料、基礎概念、設計指針などが明らかになり、プロトタイプの開発が可能となった。 上記の考え方と実験結果を公表して、多くの識者の意見を得て、新たな問題点を整理した。
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