研究課題/領域番号 |
62870011
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
鹿取 信 北里大学, 医学部, 教授 (50050365)
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研究分担者 |
山本 尚三 徳島大学, 医学部, 教授 (50025607)
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
多田 道彦 大阪大学, 医学部, 教授 (90093434)
佐藤 和雄 日本大学, 医学部, 教授 (80010180)
阿部 圭志 東北大学, 医学部, 教授 (60004777)
鶴藤 〓 東北大学, 薬学部, 教授 (40012596)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1989年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1987年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | トロンボキサンA_2 / 11-デヒドロ-トロンボキサンB_2 / 固定化抗体カラム / 11ーDHーTXB_2 / 抗体固定化カラム / 尿 / 血漿 / 動物種差 / オ-プン体 / 11ーデヒドローTXB_2 / 抗体固相化カラム / 2,3ージノールーTXB_2 |
研究概要 |
TXA_2産生の指標として今までTXB_2が用いられてきたが、これは採血中に人工的に産生されるので、血中TXA_2の指標となり得ないことが明らかになった。それに代るものとして11ーdehydro(DH)ーTXB_2が選ばれたが、班員の小野薬品のグル-プによってまずこの酵素免疫測定法が確立された。その後RIAキットが他社から市販されるに到ったので研究はしやすくなったが、測定のためには抽出精製は欠くことの出来ないステップであった。そこで班員の三共の分析代謝研究グル-プの協力で固定化抗体カラムによる抽出精製法の検討が始められた。徳島大・山本班員のグル-プの作成した11ーDHーTXB_2に対する単クロ-ン抗体を用いて固定化カラムを作り、本研究班のワ-クショップにより標準抽出法が確立された。この方法を用いて班員が配布試料の測定を行い、且つ各種病態モデルや臨床の患者についても応用し、固定化抗体カラムが尿ばかりでなく、血漿中の11-DH-TXB_2の測定も可能であることが確かめられた。しかしながら11-DH-TXB_2をTXB_2の指標とするにあたって、なお多くの問題がある。例えば動物種差は極めて大きな問題であり、イヌのようにほとんど産生されない動物もある。幸いヒトでは産生TXB_2からの変換量も多く、半減期も約60分と長いので臨床的には指標となり得る筈である。さらに測定にあたって11-DH-TXB_2の光学異性体のオ-プン型を用いること、RIAの妨害物質をどの様に除去するか、各社からの市販のラベル化標準品の信頼性(各ロツト毎のバラツキ)など多くの問題があることがわかった。以上の様に三年間の研究を通じて、11-DH-TXB_2の固定化抗体カラムを用いる抽出精製による測定法が一応確立され、その問題点も多く明らかになった。
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