研究課題/領域番号 |
62870032
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本間 行彦 北海道大学, 医学部, 教授 (30001902)
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研究分担者 |
桑山 隆夫 日本光電工業株式会社, 光電エンジニアリング, 常務取締役
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 肺音 / 呼吸音 / ラ音 / 肺音分析計 / 捻髪音 / 水泡音 / 肺音分析 |
研究概要 |
これまでの肺音分析計は装置が複雑であり、メモリ-の制限による分析音の長さの固定化、分析音抽出における困難さ、分析時間を多く要するなどの欠点のために、分析の簡便・容易性などが要求されていた。 本研究は、基本にパ-ソナルコンピュ-タ-(PC9801VX21)を用い、分析すべき肺音の収録は高精度のデ-タ-レコ-ダ(PC108M)を、メモリ-は大容量のDS-9840Bを用い、更にアナログプログラム・ウエ-ブマスタ-を導入することによりコンピュ-タ-画面上で分析が容易かつ迅速に行えるように新機種を開発したものである。 以上の結果として以下の利点が確かめられた。 1)一括して肺音をA/D変換できる。 2)呼吸位相とラ音の関係を明らかにできる。 3)4チャンネルまで同時録音が可能で、同大画面に肺音を描出できる。 4)時間軸、電圧軸(振巾)の拡大、縮小が容易で、ラ音波形の観察が容易。 5)個別波形のスペクトル分析が容易。 この機器の有用性を実際に確認するために、喀痰のない特発性間質性肺炎患者16名からのクラックル80コ、たんの多いCnまん性はん汎細気管支炎患者9例からのクラックル43コを分析し、FINE CRACKLEおよびCOARSE CRACKLESを音響学的6コの指標から容易に再定義することができた。 本機器は肺音分析計として、臨床の場に広く導入されることが期待される。
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