研究課題/領域番号 |
62870049
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
三戸 廸郎 (水戸 廸郎) 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60000981)
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研究分担者 |
山本 哲 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50125415)
浅川 全一 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80125393)
葛西 眞一 旭川医科大学, 医学部, 講師 (40091566)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1988年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1987年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 遊離肝細胞 / マイクロカプセル / コラゲナーゼ消化法 / アルギン酸カルシウムゲル / 肝不全 / 人工肝臓 |
研究概要 |
肝臓は生体の物質代謝の中枢であり、生命維持に最も重要な役割を担う臓器である。従って、ひとたび重篤な機能不全に至ればその予後は極めて不良であり、その80〜90%はいかなる保存的療法によっても救命できない。しかしながら、肝臓は本来再生力の盛んな臓器であるので、この不全状態を何らかの方法で補助してやれば救命しうる可能性がある。この機能代行の手段が人工肝臓である。われわれは、代謝のリアクターとして遊離肝細胞を用いたHybrid Artificial Liverの開発研究を進めており、この場合のひとつの大きな解決要素として、使用する肝細胞の機能をいかに長時間、良好な状態で維持するかという点があげられ、肝細胞をマイクロカプセル化することが極めて有用であることを知った。Hybrid Artificial Liverには大量の肝細胞が必要であるところから、大量の遊離肝細胞を連続的に無菌の状態でマイクロカプセル化する装置が必要であり、本装置の開発が本研究の目的である。 1.大動物からの肝細胞分離と被包化剤の検討 ラットのような小動物肝の分散法は中・大動物に適さず、コラゲナーゼ酵素消化法に2〜3の改良が必要であり、20kgの子牛の肝も分散可能な方法を確立した。 2.マイクロカプセル化装置の試作 基礎的検討より、連続自動マイクロカプセル作製装置を試作した。本システムでは、アルギン酸ナトリウム、CaCl_2、混合槽内圧、ノズル周り空気流量、ノズル排出量などの至適条件設定により、10〜30ml/分の処理能力が得られた。 3.作成マイクロカプセルの機能 in-vitroテストで、マイクロカプセルの代謝機能を測定したところ、培養細胞に劣るものではなく、また5日間の振盪にも絶える強度を示した。
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