研究課題/領域番号 |
62870065
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉矢 生人 大阪大学, 医学部, 教授 (80028505)
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研究分担者 |
寺田 英史 ミナト医科, 技術部部長
八木 正晴 大阪大学, 医学部, 助手 (10210220)
真下 節 大阪大学, 医学部, 講師 (60157188)
TERADA Hidefumi The Chief of Technical Department Minato Ika
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1988年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1987年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 網膜誘発電図 / 麻酔深度 / 脳虚血 |
研究概要 |
網膜誘発電図(ERG)の麻酔深度および脳虚血モニターとしての臨床応用ためのモニター器を試作し、正常被験者、手術中の患者で試用し、問題点につき改良を行った。ERGの測定装置はパーソナルコンピューター、光刺激発生装置、コンタクトレンズ型電極、プリアンプ、フィルター回路、A/D変換回路よりなる。パーソナルコンピューターにより自動測定、自動分析を行い、光刺激装置とコンタクトレンズ型電極を光ファイバーで結び患者とERG測定装置を切り離すことで臨床の場でも使用可能となった。安全性については、コンタクトレンズ型電極による眼障害等が懸念されたが、試用者に対する問題は生じなかった。測定上で問題となったのは手術室で用いられている多くのME機器の出すハムの影響で、これに対してはまだ未解決である。コンタクトレンズ型電極はかなり軽量、小型化されたが、患者への固定に問題があり、また到達する光量も不十分と思われる。 手術患者で呼気終末エンフルレン濃度、OMAC、0.5MAC、1MACでERGを測定したところ、麻酔深度に伴ってERG波形上a波、b波、律動様小波の頂点潜時のの延長とa波の振幅の減少が有意に変化した。b波の振幅は変化しなかった。このうち律動様小波の頂点潜時の変化が最も鋭便であった。但しERGの変化を確実にとらえるにはIMAC以上の濃度でなければならないと考えられた。この結果は家兎での実験結果とほぼ一致した。またERGを内頚動脈剥離術等の手術における脳虚血モニターとして使用中である。その他脳死の判定のモニターとして有望と思われる。 ERGを実際の臨床で麻酔深度・脳虚血モニターとして使用するためにはまだ解決すべき問題は多いが、その可能性はあると考えられた。
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