研究課題/領域番号 |
62870089
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒田 洋治 東京大学, 薬学部, 教授 (40011499)
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研究分担者 |
恵良田 知樹 筑波大学, 物理学群, 講師 (30213581)
西村 善文 横浜市立大学, 大学院総合理学研究所, 教授 (70107390)
中西 守 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (90090472)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | 核磁気共鳴 / NMR / CIDNP |
研究概要 |
本研究の目的は、水溶液系を対象とするプロトンNMRの高感度測定が可能な分光計を開発することである。一見容易に見える水溶液中のプロトンNMRの測定は、巨大な水のシグナルの存在の下で、微小なシグナルを検出することが要求されるため、実際には極めて困難であり、高度に進歩したNMRのテクノロジ-が現在もなお未解決のまま残している深刻かつ重要な課題である。本研究においては、NMRのソフト、ハ-ド両面にわたる開発に多年にわたる経験をもつ申請者のグル-プが日本ブルカ-社の協力を得て、in vivo用プロトンNMR分光計の設計と製作を行った。 本研究において得られた成果は以下の通りである。 1.分光計の運転を開始し、ラット好塩基球細胞株2H3,酵母細胞などにおける代謝過程を解析した。水の線形、S/N比とも計画通りの良好な結果を得ている。 2.光CIDNPの実験を開始した。1.6Wアルゴンレ-ザ-とNMR分光計の接続を行い、種々のタンパク質の表面に存在するTyr,Trp,His残基のミクロ環境について、きわめて直接的な知見を得ることが可能となった。 3.本分光計を用いて、免疫グロブリンなど巨大タンパク質の構造解析を行った。この結果、水溶液中においても、1D,2D,多核種NMRの測定においてきわめて良好な結果が得られた。
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