研究課題/領域番号 |
62880008
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有川 節夫 九州大学, 理学部, 教授 (40037221)
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研究分担者 |
宮原 哲浩 九州大学, 教養部, 講師 (90209932)
武谷 峻一 九州大学, 工学部, 助教授 (60038073)
宮野 悟 九州大学, 理学部, 助教授 (50128104)
原口 誠 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助教授 (40128450)
SHINOHARA Takeshi Kyushu Institute of Technology, Department of Artificial Intelligence, Associate (60154225)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1987年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 類推 / 知識情報処理 / 日本語インタ-フェ-ス / 抽象化 / 推論の計算量 / 知識の索引付け / 類比 / 帰納推論 / 知識の牽引付け / 自然言語インターフェース / 推論 / 推論の並列化 |
研究概要 |
本研究の目的は、類推に基づいた一般性のある知識情報処理システムを研究開発し、知識情報処理を知的に強化して、それによって問題解決を柔軟にすることである。また、そのための基礎理論を構築することも主な目的の1つである。この目的を達成するために、昭和62年度から平成元年度までの3年間にわたって研究を進め、以下のような所期の成果を得た。 (1)知識表現言語として、Horn節集合を採用した。これは、述語論理と論理プログラミングにおける豊かな成果を最大限に活用し、類推と他の推論との融合をはかるためである。この確定節を対象にした類推理論を完成させた。この研究によって類推の本質を究明することができた。 (2)日本語インタ-フェ-スを研究開発した。これは、ユ-ザ-の日本語文による知識を確定節(一般にはHorn節)に対話的に変換し、逆にシステムによる類推の結果を日本語に変換するもので、極めて小規模の辞書しか使わず高速な処理が可能なものである。 (3)上記の理論と実働化の理論およびインタフェ-スを用いて、類推に基づく知識情報処理システムARTSを実現し、様々な工夫をして高速化した。これによって、本研究の主な目的は達成された。 (4)類推の相手となるソ-ス領域を検索することは、実際の類推システムにおいては不可欠のプロセスである。本研究は、知識の抽象化という観点からこの問題を理論と実際の両面から解決した。また、知識を構造化するための抽象化の手法についても研究した。 (5)決定規則(determination)による類推と我々の類推を対比させて、類推の妥当性と新しい応用に関する研究を展開し、空値を含むデ-タベ-スにおける空値の推測に、類推が有用であることや類推における負デ-タの活用に関する重要な成果を得た。
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