研究課題/領域番号 |
62880025
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 広島大学 (1988) 豊橋技術科学大学 (1987) |
研究代表者 |
開発 一郎 (1988) 広島大学, 総合科学部, 講師 (60160959)
開發 一郎 (1987) 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手
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研究分担者 |
近藤 昭彦 東京都立大学, 理学部, 助手 (30201495)
佐倉 保夫 千葉大学, 理学部, 助教授 (70153947)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | テンシオメータ / 差温式微流速計 / 水分フラックス / パーソナルコンピュータ / ペンマン法 / 数値シミュレーション |
研究概要 |
野外斜面における地中水分移動を捉えるために、テンシオ法による水分検知システム、差温式微流速計と温度センサーによる温度検知システム、測定データの収録と処理および実時間(リアルタイム)の水分移動状況のグラフ表示による可視化と予測・再現を行なう数値シミュレーションシステムを有機的に結び付けた地中水分移動検知システムを作り、室内および野外での適用を試みた。 水分検知システムは、テンシオメータを自動化することによって適用範囲が広がり、その方法として静電容量式と圧力センサーによる電圧変換式が経費、取扱いの容易さ、精度の面から有効であることが分かった。差温式微流速計は2次元型のものを試作し、種々の試験の結果1地点で鉛直2次元の水分フラックスをベクトルとして測定することに成功した。熱電対等の温度センサーと2次元型差温式微流速計を組み合せた温度検知システムなら、今後野外において有効なシステムとなると考えられる。さらに野外での適用を試みる計画である。数値シミュレーションシステムの大きな成果は、従来の16ビットパーソナルコンピュータを用いて、大型コンピュータに劣らない位の地中水分移動の予測・再現の実行を可能にした点にある。プログラムは分かり易いBASICとC言語を用いて書かれ、入力はほぼ対話形式となっており、誰でも簡単に実時間の水分移動の予測・再現が行なえるようになっている。さらに鉛直水分移動用プログラムにはペンマン法による蒸発量計算が組み込まれることも可能になっている。 これらのシステムによる地中水分移動検知システムは、今後さらに野外で適用される予定である。
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