研究課題/領域番号 |
62880031
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
下沢 隆 埼玉大学, 理学部, 教授 (30008809)
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研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
木村 捨男 (木村 捨雄) 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
寺田 文行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063324)
坂元 昂 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016338)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | マイコンソフトの収集 / マイコンソフトの評価 / ソフトウェア分類 / ソフトウェアの変換 / 学習過程 / 科学教育 / 学習課程 / 学習過程の記録 / 学習過程の解析 / 学習過程の評価 |
研究概要 |
本研究は、1.マイコンソフトの収集、2.マイコンソフトの試用と評価、3.マイコンソフトの改正と再評価、4.評価基準の作成、を計画し、3年間にわたって実施した。研究の成果を以下に述べる。 1.わが国で開発されたマイコンソフトは多数に登り、それらの情報を収集するために多くの努力が払われた。市販のカタログをはじめ、国立教育研究所が集めたソフトを詳細に検討し、学校教育で使用されているソフトの分類を行い、それらを整理した。その結果、理数系のプログラムが多く「情報処理教育」のプログラムは未だ定格化されていないことが解った。 2.収集したソフトの一部について、学校で試用し、教師・生徒の評価を集めた。全般に、マイコン利用の学習は、生徒達からは歓迎されたが、教員は必ずしもコンピュ-タの授業への導入に賛成ではなかった。教員は、授業形態の変更を好まないこと、使用する機器の取扱いが煩雑なこと等が理由とされているが、ソフト自体に対する評価はかなり高かった。 3.マイコン機種の互換性の不足が学校でのマイコン利用の障害の一つになっているが、収集したソフトの一部の言語をBASICからTURBO/PASCALに書換え、他機種への互換が容易になるようにした。また、諸外国とのソフトの交換と相互評価を可能にするための、画面の説明を英文に翻訳し、国際会議やセミナ-で利用した。 4.評価の作業を実施するに当たり、評価基準を設け、二・三のソフトの評価に試用し、その経験を経て「評価基準シ-ト」を作成した。このフォ-マットを諸外国のそれと比較すると大勢は一致しているものの、教育理念・教育形態の差から生ずる細部にあっては、評価視点が異なることが明らかとなった。これらの発見の他わが国のマイコンソフトに関連する事業団体・研究団体・財団及び学会が、余りに乱立しており、相互の連絡がないことが解った。今後、この分野が発展するためには、大同団結が必要ではなかろうか。
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