研究課題/領域番号 |
62890007
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池谷 元伺 大阪大学, 理学部, 教授 (20023161)
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研究分担者 |
原 秀元 (株)マイクロデバイス, 社長
内山 哲夫 セイコー電子工業, 常務
三木 俊克 山口大学, 工業短期大学部, 助教授 (70091212)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | ESR / イメ-ジング / 顕微鏡 / 走査型 / 局所磁場 / 線量計 / 周波数可変ESR / ダイヤモンド / ESR顕微鏡 / イメージング / ESR線量計 / 年代測定 / マイクロドジメトリー |
研究概要 |
電子スピン共鳴(ESR)は確立した磁気磁気分光の一手法であると考えられてきたが、本試験研究の成果によってこの停滞を打ち破る2つの糸口が開かれた。以下に3年間に渡る本研究の成果の概略を示す。 1.ESR装置の小型可搬化、周波数可変ESR 永久磁石材料Nd-B-Fe(Neomax:住友特殊金属)を用いたESR用磁気回路の小型化により、特殊目的のESR応用機器が実現する道が開けた。また教育用の安価な簡易型ESRが試作され、市販化された。新しい方式の周波数可変ESRの開発も進み、こちらはマイクロデバイス社が市販を開始した。実用品の開発を目指す試験研究の目的は充分に達したといえる。 2.新方式のESRイメ-ジング:走査型ESR顕微鏡 ESR顕微鏡の方式を幾つか開発した。単にESRのみでなく核磁気共鳴(NMR)にも応用できる方式である。この方式は、従来の磁気勾配法の代りに、局所磁場を機械的に走査する方式をはじめ、局所的にマイクロ波をあて走査する方式を実現した。このようなESR顕微鏡により、放射線照射のミクロドジメトリ-(線量計測)が実現し、さらに化石や鉱物中の常磁性イオンの分布や天然照射効果の分布を画像化した。また合成ダイヤモンド中の窒素やNi中心の濃度分布と結晶成長との関連を明らかにした。
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