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癌遺伝子による遺伝子の発現・複製制御の研究-ヒトパピローマウイルスを中心として

研究課題

研究課題/領域番号 63010036
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 嘉明  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)

研究分担者 石井 俊輔  理化研, 分子遺伝部, 研究員 (00124785)
角川 曜子  国立がんセンター, 研・分子腫瘍学部, 研究員 (50172044)
安本 茂  神奈川県立がんセンター, 研・分子腫瘍部, 室長 (00112342)
石橋 正英  愛知県立がんセンター, 研・ウイルス部, 部長 (70029776)
藤永 薫  札幌医大, がん研究所, 教授 (10045338)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1988年度: 16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
キーワードヒトパピローマウイルス / トランスアクチベーション / E6 / E7遺伝子 / アデノウイルス / E1A遺伝子 / ポリオーマウイルス / エンハンサー / 癌遺伝子c-ski / トランス活性化因子
研究概要

ヒトパピローマウイルス(HPV)による発がん機構をトランスアクチベーションの立場から解明する事を目的とし本年度は以下の結果を得た。HPV16及び18の転写産物のクローニングを行い、トランスフォーミング活性のあるcDNAクローンを同定しE6/E7遺伝子の重要性が認識された(角川・伊藤)。またヒト皮膚ケラチノサイトをHPV16で不死化して数種類の細胞株を得た(安本)。近畿在住患者の子宮頸癌細胞より新型のHPV52bが分離された(伊藤)。HPV16・E7と構造・機能のよく似たアデノウイルスE1Aについては、遺伝子上流の制御領域とそこに結合するトランス活性化因子の解析が行われ計21ヶ所の因子結合部位が同定された(藤永)。マウス未分化細胞株F9ではE1A様の遺伝子が発現していると考えられておりその細胞性遺伝子クローニングの準備としてアデノウイルスE3プロモーターの下流にメトトレキセート耐性遺伝子を接続したプラスミドを細胞に導入し1コピーのE1A遺伝子の導入で細胞がメトトレキセート耐性になる系が確立された(石橋)。アデノウイルスDNA上で、NFIが結合していない場合だけNFIII結合部に結合できる因子がマウス腎臓に検出されNFKと命名された(永田)。ポリオーマウイルス・エンハンサーに結合するトランス活性化因子PEBP1・2・3・4・5が同定され解析が進んでいる(佐竹・伊藤)。PEBP3は精製され、分子量30K〜35K(α)、と20K〜25K(β)の2種のサブユニットからなるヘテロダイマーである事が判明した(永井)。PEBP2を脱リン酸化するとPEBP3が出現するがHa-rasでトランスフォームした細胞で主としてPEBP3が存在するので、Cキナーゼがdown regulate されているものと考えられる(佐竹)。癌遺伝子c-skiと関連するsnoA、snoNがクローン化され、それらがDNA結合性の蛋白を作る事が示された(石井)。

報告書

(1件)
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すべて 文献書誌 (19件)

  • [文献書誌] Yajima,Hajime.: Cancer Res.48. 7164-7172 (1988)

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  • [文献書誌] Tanaka,Atsushi.: J.Virol.

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  • [文献書誌] Satake,Masanobu.: Oncogene. 3. 69-78 (1988)

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  • [文献書誌] Yamaguchi,Yuko.: J.Virol.63. 1040-1048 (1989)

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  • [文献書誌] Ishino,M.: Virology. 165. 95-102 (1988)

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  • [文献書誌] Yamashita,T.: Int.J.Cancer. 42. 930-938 (1988)

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  • [文献書誌] Nakagawa,K.: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). 79. 301-304 (1988)

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      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Johnson,A.C.: J.Biolo.Chem.263. 5693-5699 (1988)

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  • [文献書誌] Nagase,T.: Gene. 67. 49-57 (1988)

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  • [文献書誌] Sakura,H.: Gene. 73. 497-505 (1988)

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  • [文献書誌] Nomura,N.: Nucleic Acids Res.16. 11075-11089 (1988)

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      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Maekawa,T.: J.Biol.Chem.in Press. (1989)

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  • [文献書誌] Yagihashi,A.: Cancer Res.48. 2798-2804 (1988)

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      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shimura,H.: Cancer Letters. 44. (1989)

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  • [文献書誌] Sawada,Y.: Virology.

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  • [文献書誌] Hiroshi,Yasue: Virology. 169. inpress (1989)

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  • [文献書誌] Yokota,J.: Cancer Res.

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  • [文献書誌] Inagaki,Y.: J.Virol.62. 1640-1646 (1988)

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      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsunokawa,Y.: "Human papillomavirus types 16 and 18 present and expressed in cervical cancers and their transforming activity.In Herpes and Papilloma Viruses.(eds.G.De Palo,F.Rike and H.zurHause" Raven Press., pp161-172 (1988)

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      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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