研究課題/領域番号 |
63010045
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三島 豊 神戸大学, 医学部, 教授 (10073743)
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研究分担者 |
福田 寛 放射線医学総合研究所, 臨床研究部, 主任研究員 (30125645)
吉野 和夫 信州大学, 理学部, 助手 (70143964)
谷山 絋太郎 神戸大学, 医学部, 助教授 (70030898)
神田 啓治 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (10027419)
徳久 剛史 神戸大学, 医学部, 教授 (20134364)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1988年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
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キーワード | 熱中性子捕捉療法 / 単クローン抗体 / 悪性黒色腫 / 抗ガングリオシド抗体 |
研究概要 |
1.a)昨年合成の新化合物3種中の2種はM・^<10>B_<12>H_<11>NH_<3-n>(CH_2CO_2H)_n(n=1,2)と確定。Polysineを先ずCH_3O(C_2H_4O)_mCH_2CO_2Hで、,次にn=2単離品で処理、分子当り^<10>B原子370を含む水溶性ポリマーを得た。これの抗体付加法を研究中。b)分子当り^<10>B原子38を含む水溶性avidinを徳久班員に提供。2.単クローン抗体を用いた黒色腫抗原の生化学的解析により抗原分子は80kdと18kdが非共有結合した糖蛋白であることを解明。3.ヒト黒色腫細胞にビオチン化単クローン抗体、1項記載の^<10>B化avidinを順に反応させ、熱中性子照射。5日間培養してコロニー法(昨年はTrypan Blue法)で高い致死効果を認めた。4.ホウ素化ウラシル化合物のHeLa細胞致死作用を観測、強い毒性を認めず。5.X線感受性が異なる黒色腫細胞でもホウ素熱中性子捕捉処理では同等に殺傷されることを示すための試料4株につき37%生残X線量を測定(4.4、3.7、2.3、1.4Gy)。6.小病巣検出用小型高精度装置の設計は一応終了。京大炉稼働一年間休止のための試作とテストは来年度に繰越し。7.^<10>B-BPA懸濁液を3g/kg用量で雌雄ラット各10匹に経口投与。全例2週間生存(LD_<50>>3g/kg)。投与後の体重、臓器重量は対照ラットと有意差なし。8.a)D,L-BP化をエチルエステルA後α-キモトリプシン処理し、目的のL-BPA数百mgを採取。b)DL-BPAエチルエステルD-酒石酸を加え、生成塩2種の溶解度差を利用する分離法は不成功。原因究明の結果、対策を案出できた。9.マウス同種免疫で得た6種の抗ガングリオシド(GD_2)抗体はヒトメラノーマ移植のヌードマウスに増殖抑制顕著。10.熱中性子照射で生じる^<14>N(n,p)^<14>C、^<10>B(n,α)^7Li反応の皮膚障害に対するRBEは約2.0であると推定。11.メラニン生成活性が低い培養黒色腫細胞を通常medium(tyrosine、phenylalanine含有)で^<10>B-BPA preincubation後熱中性子照射。Do=1.5×10^<12>n/cm^2。同操作をt・p不含mediumで行いDo=1.1×10^<12>n/cm^2。明らかに不含系の方が高致死である。
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