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胚性腫瘍細胞の分化素過程の分子的解析

研究課題

研究課題/領域番号 63010056
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

村松 喬  鹿児島大学, 医学部, 教授 (00030891)

研究分担者 近藤 寿人  名古屋大学, 理学部, 教授 (70127083)
丹羽 太貫  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80093293)
秦 順一  国立小児病院小児医療研究センター, 部長 (90051614)
上田 國寛  京都大学, 医学部, 助教授 (00027070)
高見沢 裕吉  千葉大学, 医学部, 教授 (60009107)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
1988年度: 16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
キーワード胚性腫瘍細胞 / テラトカルシノーマ / EC細胞 / cDNAクローン / レチノイン酸 / TPA / シグナル伝達 / 成長因子
研究概要

胚性腫瘍細胞の分化初期段階で発現が大きく減少し、またホルボールエステル処理によっても同様に減少するcDNAクローンpFT27のcDNA構造が決定された。その結果、この遺伝子は323アミノ酸からなるポリペプチドを処理し、そのアミノ酸配列は既存のものとホモロジーがなく、トランスメンブレン領域が6個存在するものであることが明らかになった。このようにFT27遺伝子はシグナル伝達に関与する新分子を規定する可能性が高い。いっぽう分化初期段階で発現が増強する遺伝子MKについても解析が進んだ。MKポリペプチドは分子量15000でシグナル配列を持ち、塩基性アミノ酸とシステインに富むことから、分化開始に関与する成長因子様のポリペプチド因子であると示唆された。MK遺伝子のゲノム構造を解析し、5′上流にホルモン感受性エレメント類似の構造を見出した。モロニー白血病ウイルスのLTRが胚性腫瘍細胞で発現が抑えられている機構についても解析が進み、胚性腫瘍細胞中にレプレッサーが存在すること、そしてアクチベーターが欠けることの2つの理由が共に働いていることが判明した。
LTRに対するDNA結合タンパク質レベル解析も行われ、ELP、LBPと名づけられた2つの新しい特異制の因子が見出された。ウシ胸腺のポリADPリボース合成酵素cDNAがクローニングされ、その構造が決定された。そして、その構造から、N末端側に結合するDNAに特異性があることが示唆された。ヒト胚細胞性腫瘍Pa-1のサブクローンであるPA-1/KS1のロゼットから神経細胞への分化の過程を調べ、IV型コラーゲンの極性分布とラミニンA鎖の出現が、神経分化の前に起こることが見出された。胚性腫瘍細胞株PCC3のKCFフィーダー上での軟骨細胞への分化の過程が解析され、インシュリンは要求しないこと、TGF、βは分化を促進することが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Ozawa: Journal of Biological Chemistry. 263. 3059-3062 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kamada: Carbohydrate Research. 176. 237-243 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Goto: Cell Differentiation. 24. 139-148 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Takahashi: Development. 102. 259-269 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kamada: Journal of Biochemistry. 104. 738-741 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] K.Ueno: Molecular and Cellular Biology. 8. 4529-4532 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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