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消化器系癌抗原とその遺伝子に関する免疫学的・分子生物学的研究なよびに新しい応用

研究課題

研究課題/領域番号 63010058
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関札幌医科大学

研究代表者

谷内 昭  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50045324)

研究分担者 今井 浩三  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60117603)
葛巻 暹  北海道大学, 医学部, 教授 (80091445)
森 武貞  大阪大学, 医学部, 教授 (60028496)
西 信三  北海道大学, 医学部, 教授 (20001894)
松岡 雄治  福岡大学, 医学部, 教授 (70078773)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
1988年度: 14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
キーワード消化器癌関連抗原 / Carcinoembryonic antigen / モノクローナル抗体 / 分子生物学的解析
研究概要

本研究の目的は、消化器癌関連抗原、とりわけcarcinoembryonic antigen(CEA)やモノクローナル抗体(mAb)を用いて新しく発見された抗原について、その腫瘍生物学的意義を明らかにし、ひいてはこれら抗原の発現機構についても研究を推し進め、早期診断あるいは治療における標的抗原としての臨床応用を目指すものである。これまでとくにCEAについては、免疫学的、分子生物学的手法を駆使して多面的に解析を進めてきた。1.CEAのアミノ酸配列に基づいて合成ペプチドを作製し、これを免疫原としてmAbを多数確立した。本抗体は抗原決定基の明らかな抗CEA抗体としてCEA抗原ファミリーの識別・解析に有用であろう。2.CEAに対するマウスmAbのうち、in vivoで腫瘍集積性の高いものを選び、そのハイブリドーマより活性型VDJH、VJK遺伝子をクローニングし、ヒトCγ_1、CK遺伝子に結合したヒト、マウスキメラ抗体をコードする遺伝子を作製した。本遺伝子を発現させて得られる抗体は、in vitroで抗原との強い反応性を示しており、イメージングへの応用が期待される。3.CEA C末端約20個のアミノ酸が、glycosyl phosphatidyl inositolに置換されて細胞膜に結合していることも明らかにされた。この結合様式は、従来知られている膜を貫通するタイプとは異なっており、CEAの分泌機序を解明する上で重要な知見と考えられる。4.CEAに認められる糖鎖のうち、Sialyl1α2→6Gal β1→4GlcNAc残基に対して強い親和性を有するカブト虫レクチンを見い出し、CEAとNFAの識別が可能となった。本レクチンは、抗体に代わる抗原検出系として応用しうる可能性がある。5.CEA cDNAをプローブとして、ノーザンブロットおよびin situ hybridizationを行い、mRNAレベルでの各種癌組織における広範な検討を行い、多くの興味ある知見を集積しつつある。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hinoda,Y.: Int.J.Cancer. 42. 653-658 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Takami,N.: J.Biol.Chem.263. 12716-12720 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Maeda,K.: J.Immunol.140. 2796-2801 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Dodaka,H.: Oncology. 45. 396-400 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Monden,T.: Acta.Histochem.Cytochem.21. 201-210 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Sakakibara,K.: Cancer Res.48. 4639-4645 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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