研究課題/領域番号 |
63010068
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 助教授 (10101932)
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研究分担者 |
園田 俊郎 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (40036463)
安藤 麻子 東海大学, 医学部, 助手 (40101935)
辻 公美 東海大学, 医学部, 教授 (30055834)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ATL / HLA / 活性化T細胞 / HLA-loss / HLA-gain / トランスフェクタント / ATL-ワクチニア組換えウイルス / 抗原提示 |
研究概要 |
成人T細胞白血病(ATL)のT細胞の表面形質についてはT3抗原量が低く、Tac抗原、トランスフェリンレセプターなどの活性化抗原が出現していることが知られている。我々は、ATL患者の末梢血TまたはB細胞に本来その患者が持っているHLAアロ抗原タイプ以外に血清学タイピングにより、新たなHLAアロ抗原タイプの存在(HLA-gain)または検出できないHLA-lossの興味ある例をみいだした。このようなHLA抗原の発現のmodulationによって、宿主の免疫監視機構をまぬがれるあるいは免疫応答能の低下の結果、ATLを発症する可能性が強い。そこで本研究はATL患者のHLA抗原の発現異常の分子機構を解明する目的で、以下の実験をおこなった。 1.ATL発症前とは血清学的に異なる新たなHLAクラスエまたはクラスII抗原アロタイプを有する(HLA-gain)複数の家系をみいだし、HLA-gainを血清学的、細胞学的な方法で確認した。 2.上記HLA-gainの患者から末梢血T細胞を分離・株化をおこない、HLA-gainを培養株レベルでも確認した。 3.上記HLAgainT細胞培養株よりDNAを精製し、HLA抗原cDNAをプローブとするサザンハイブリダイゼーションをおこなったところHLA遺伝子の再編成が欠失といった著明な変化は検出されなかった。 4.上記HLAgainT細胞培養株よりmRNAを精製し、cDNAライブラリーを作製した。現在、gainしたクラスII抗原mRNAに相当するcDNAクローンをライブラリーより単離中である。 5.HLAクラスII抗原DR、DQ、DD各遺伝子を導入したメランスクェクタントを用いて、ATLウイルスまたはATL-ワクチニア組換えウイルスを外来抗原とするin vitro抗原提示系を確立した。
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