研究課題/領域番号 |
63015008
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高野 誠一 東北大学, 薬学部, 教授 (20004559)
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研究分担者 |
高橋 道康 東北大学, 薬学部, 教務系文部技官 (80089789)
畑山 範 東北大学, 薬学部, 助手 (20143000)
菅原 勉 東北大学, 薬学部, 助手 (50006350)
小笠原 國郎 東北大学, 薬学部, 助教授 (60004602)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ネオカルジノスタチン / ネオカリジノスタチンクロモフォア / エナンチオ選択的合成 / キラルシクロペンタノン / D-マンニトール / シクロペンタジエンダイマー / シャープレスキラルエポキシ化 / アセチレン |
研究概要 |
Neocarzinostatinクロモフォアおよび関連中員環アセチレン誘導体を合成し抗腫瘍活性試験に供することを目的として検討を行った。すなわち生理活性の発現には分子の持つキラリティーが関与するという前提からneocarzinostatinクロモフォア部を構成する(1)シクロペンタン環部への置換基のキラリティー制御下の導入法の確立および(2)アセチレン結合に隣接する位置への酸素官能基のキラリティー制御下の導入法の確立を行い、ついでこれらの結果をもとに(3)neocarzinostatinを構成するキラル要素を備えた5/9環系を形成させるという基本方針のもとに研究を推進した。その結果、シクロペンタジエンダイマー誘導体を基質とするリパーゼによる不斉加水分解反応を経ることにより、高度の修飾を可能とする(+)-および(-)-シクロペンテノン誘導体それぞれの合成手法を確立した。さらにまた、D-マンニトールをキラル源とする同(+)-および(-)-シクロペンテノン誘導体の高エナンチオ選択的な合成法も開発し第(1)の課題を解決した。一方、アリルアルコール誘導体のシャープレス酸化によるエナンチオ選択的なキラルグリシドール誘導体を経て得たキラルなクロロエポキシド誘導体から一挙にキラルなα-ヒドロキシアセチレン誘導体への変換法を見出し、これにより第(2)の課題を解決した。今後これらの結果をもとに第(3)の課題の解決を検討し、目的を達成したいと考えている。
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