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SV40 T抗原による細胞遺伝子発現の変化

研究課題

研究課題/領域番号 63015014
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

菅野 純夫  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60162848)

研究分担者 余郷 嘉明  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60092376)
有賀 寛芳  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (20143505)
山口 宣生  東京大学, 医科学研究所, 教授 (90012723)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1988年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
キーワードT抗原 / 癌遺伝子 / 遺伝子発現 / 網膜芽細胞腫 / cDNAライブラリーmyc / DNA合成開始点 / トランスジェニックマウス
研究概要

SV40T抗原により発現の変化する細胞遺伝子が発現量の多いものの中に存在するかを温度感受性変異をもつT抗原遺伝子でトランスホームしたラット脳細胞でディファレンシャルハイブリダイゼーションを行って検討したが、大きく変化するものはなかった。このことからT抗原は発現量の多い細胞の遺伝子を変化させないことが判明した。一方、既にクローニングされている癌遺伝子等の遺伝子のSV40トランスホーム細胞内での発現も検討したが、その中でヒト網膜芽細胞腫感受性遺伝子の発現がトランスホーム細胞で上昇していることを見出した。(菅野、余郷)正常線維芽細胞株3Y1より岡山らによって開発された発現ベクターにcDNAライブラリーを作製した。このライブラリーをSV40によってトランスホームした細胞へトランスフェクションし、アドリアマイシン処理により正常細胞へ復帰したものを選別した。正常復帰細胞のあるものには、トランスフェクションしたcDNAライブラリー中のあるものが組みこまれていた。このcDNAクローンはSV40トランスホーム細胞を正常復帰させる活性をもつことが期待される。(山口)SV40T抗原と極めて似たはたらきをもつと考えられているc-myc蛋白質の結合するDNA断片を分離し、結合部位の塩基配列を決定した。この配列はDNA合成開始点として機能すること、近傍の遺伝子の発現を活性化することが明らかになった。この配列に極めて似た配列がhsp70遺伝子とc-myc関連遺伝子N-myc遺伝子中にあり、両遺伝子の発現の制御に関わっていると考えられる。一方、myc結合配列をもつプラスミッドを用いてトランスジェニックマウスを作製した。このマウス中でもmyc結合配列をもつプラスミッドは遊離状態で存在し、この配列がDNA合成開始点として働くことが動物個体のレベルでたしかめられた。(有賀)

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.M.-M.,Iguchi-Ariga: Oncogene. 3. 509-515 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] S.M.-M.,Iguchi-Ariga: The EMBO Journal. 7. 3135-3142 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] D.W.,Kim: Gene.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] T.Moritsuka: Oncogene Research.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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