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O^6メチルグアニン修復不能がん細胞の特性

研究課題

研究課題/領域番号 63015033
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

池永 満生  京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (70025378)

研究分担者 石崎 寛治  京都大学, 放射線生物研究センター, 助手 (70111987)
内田 温士  京都大学, 放射線生物研究センター, 助教授 (10185019)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1988年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
キーワードO^6-メチルグアニン / メチル転移酵素 / Mer^-型がん組織 / モノクローナル抗体
研究概要

アルキル化剤によって生じる主要なDNA損傷であるO^6-メチルグアニン(O^6-MeG)の修復に関連して、本年度において得られた種な知見は以下の通りである。
1.前年度までの研究によって,樹立された培養ヒトがん細胞株のなかには,O^6-MeGを修復するこめのメチル転移酵素を欠いているために,アルキル化剤系の制がん剤であるACNUに対して著しく高い感受性を示す株が存在することが分かっている。このようなメチル転移酵素欠損のMer^-という形質が,実際のヒトのがん組織の細胞にも存在することを明らかにするために,肝がん患者23名の手術時切除標本について,がん組織とそれに近接した正常部位組織のそれぞれについて,メチル転移酵素の活性を比較した。組織を細切したものを超音波処理することで細胞を破砕し,これを遠心して得られる上清中の酵素活性をメチル基受容蛋白アッセイ法によって測定した。まず,正常組織については,23例全てについて高いメチル転移酵素の活性が認められた。次に,同一患者のがん組織と正常組織間の比較では,がん部分の酵素活性が正常組織のそれの3部の1以下に低下している場合が6例あった。このなかには,メチル転移酵素の活性が完全に欠失しているのが1例,活性が著しく低下しているのが1例存在した。メチル転移酵素の測定と並行して行った他のGTPやLDHの活性はがん部分と正常部分で大差がなかったので,上記の2例は真のMer^-型のがんであると結論した。
2.大腸菌のメチル転移酵素は遺伝子もフローニングされ,酵素も精製されている。そこで常法に従い,大腸菌のメチル転移酵素で感作したマウスを用いて,モノクローナル抗体を作製した。IgGを産生するクローンが9個得られたが,これらの抗体はいずれも大腸菌のメチル転移酵素と交叉反応を示した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuo,Honda,et al.: Human Genetics. 79. 297-300 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Chikau,Fujio,et al.: Carcinogenesis. 10. 351-356 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 池永満生: 医学のあゆみ. 148. 165-168 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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