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ポリオーマウイルスエンハンサーに結合する蛋白因子の精製と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 63015035
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

重定 勝哉  京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (40009626)

研究分担者 佐竹 正延  京都大学, ウイルス研究所, 助手 (50178688)
今井 六雄  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (30027312)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1988年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワードポリオーマウイルス / エンハンサー結合蛋白 / ヘテロダイマー / DNA親和性クロマトグラフィー / 発癌遺伝子Ha-ras / NIH3T3細胞 / トランスフォム細胞 / DNAループ構造
研究概要

Ha-ras発癌遺伝子でトランスフォームしたマウスNIH3T3細胞に特異的に出現するエンハンサー結合蛋白因子,PEBP3,をDNA親和性クロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィーの組合わせによって高度に精製することが出来た。分子的解析の結果,同因子は次のような特徴的性質を持つことが明らかとなった。(1)2種類のサブユニットαとβ,それぞれの分子量20-25Kおよび30-35K,からなるヘテロダイマーである。(2)αとβは共にDNA結合活性を持ちしかもその認識配列は全く同等である。従ってPEBP3は全体として2価の結合能を持ち,それによってDNAにループ構造を形成させる働きがあるものと考えられる。(3)ポリオーマウイルスエンハンサー上の中心的機能領域であるAおよびBエレメントの双方にほぼ同じ強さで特異的に結合する。前項の性質を考え合わせれば,本因子はポリオーマウイルスのDNA複製および遺伝子発現の制御に対して,従来予想されていた以上に重要な役割を果たすものと目される。(4)PEBP3の活性レベルおよび分子的性状は細胞分子化あるいは種々の発癌遺伝子の影響下に大きく変動する。
これらの知見より,PEBP3は従来未知の新しい様式の制御機能を荷なう興味深い因子であることが明らかとなって来た。今後さらに本因子の生物学的役割を具体的に追究して行くために,精製標品をもちいてアミノ酸配列決定を進め,それを手がかりとして遺伝子クローニングを目指す予定である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kamachi,Y.: Genes and Development,submitted.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Morita,T.: Nucl.Acids Res. 16. 7315-7332 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yanagisawa,S.: FEBS lett.229. 107-110 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsurushita,N.: J.Mol.,in press. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Nagata,T.: Mol.Gen.Genet.213. 163-165 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Satake,M.: Oncogene. 3. 69-78 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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