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抗腫瘍活性を示すT細胞に発現される抗原レセプター遺伝子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63015041
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

山岸 秀夫  京都大学, 理学部, 講師 (90025429)

研究分担者 藤本 真慈  京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (60199370)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1988年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード胎児と成体マウス / ヌードマウスー / 胸腺細胞 / 脾臓細胞 / 環状DNA / TCR / δRec-4Jα / 同系腫瘍細胞
研究概要

1.マウス胎児、4週令及び8週令成体の胸腺と脾臓より染色体外の環状DNAライブラリーを作成し、T細胞抗原レセプター(TCR)α、β、γ、δプローブに相固なクローンを固定した。
2.胸腺では胎児期での盛んなγ/δ型環状DNA生成、4週令、8週令での盛んなα/β型環状DNA生成を見出した。
3.脾臓T細胞中でのTCR環状DNAの頻度は4週令でもっとも高く、8週令ではむしろ減少気味であり、この時期の胸腺からの機能的T細胞の供給の少ないことを示唆する。
4.ヌードマウスでの胸腺外γ、δ鎖再配列による環状DNA形成を確認した。
5.ヌードマウスとの比較で、成体胸腺に依存するγ、δ鎖再配列の頻度の高いことを見出した。
6.Jδ_2再配列は成体胸腺環状DNAクローンで見られたが、脾臓にはなかった。定着性リンパ球を宿す未知の末梢組織の存在を示唆する。
7.ヒトγ/δ型T細胞とα/β型T細胞の系譜を決定する主要な組換えシグナル遺伝子δRecとΦJαの存在をマウスでも確認した。
8.成体脾臓T細胞に存在する環状DNA上のTCRδ鎖の遺伝子再配列は多様性に富むが、いずれも失活型である。このことはδ鎖再配列に失敗した胸腺細胞がα鎖再配列に成功する可能性を示している。
9.同系マウス腫瘍細胞を特異的に認識し攻撃するT細胞クローンのイデイオタイプを解析した。すなわちJβ_1をプローブとしたサザン解析によりTCRβ鎖を特定した。このTCRβ鎖におけるVβの同定とα/βTCRかδ/βTCRかの検討を現在行っている。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masaaki,Toda: Journal of Molecular Biology. 202. 219-231 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 山岸秀夫: 実験医学. 6. 106-114 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 山岸秀夫: 代謝「免疫'88」. 25(増刊). 73-81 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki,Toda: Immunology Letters. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Sunao,Takeshita: Cell.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 山岸秀夫: "分子生物学の進歩、第10巻免疫系" 丸善,

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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