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がん抗原としのムチン型糖タンパク質の特性

研究課題

研究課題/領域番号 63015043
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

山科 郁男  京都大学, 薬学部, 教授 (70025675)

研究分担者 菅原 一幸  京都大学, 薬学部, 助手 (60154449)
船越 育雄  京都大学, 薬学部, 助手 (10025702)
川嵜 敏祐  京都大学, 薬学部, 助教授 (50025706)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1988年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード単クローン抗体 / ムチン糖鎖 / がん抗原 / Tn抗原 / ヒツジ顎下腺ムチン(OSM) / 結腸がん
研究概要

細胞の癌化に伴い細胞表面の糖鎖構造に異常をきたすことが知られている。癌化に伴う糖鎖異常を的確にとらえる単クローン抗体は癌の診断や治療などの臨床面で極めて有用である。本研究者らは特に糖蛋白質糖鎖に対する単クローン抗体の作成法を開発し、数多くの抗体を得た。今回ヌードマウスに担癌させたLS180を免疫原として新たに11種の単クローン抗体の作成に成功した。この中の1つ、MLS128はLS180のムチン型糖ペプチドと反応するが、血清型糖ペプチドや糖脂質とは反応しない。また本抗体は以前当研究室で作成した癌関連糖鎖抗原を認識する単クローン抗体MLS102と同様、羊顎下腺ムチン(OSM)と強く反応した。しかし、シアリダーゼにより、抗体結合性は影響をうけないことから本抗体はMLS102と異なるエピトープを認識していると考えられた。またα-N-アセチルガラクトサミニダーゼやプロナーゼによりOSMとの反応性が著しく低下することから本抗体のエピトープには糖とペプチドの両方が関与することが予想された。さらに詳細なエピトープの構造を知るためアシアロOSMから抗体と結合するフラグメントをMLS128-アフィニティカラムとHPLCを用いて単離した。本抗体と結合する最小のフラグメントはサーモリシン消化により単離されたGP-2で、そのアミノ酸配列は、Leu-X-Glu-X-X-X-Gln-Leu-Proと決定された。これは以前Hillらが報告したOSMのアポムチンのトリプシン消化物、Tlフラグメントの一部であった。Xの位置はSerまたはThrにGalNAcの残基がα結合していると考えられ、特に3箇所連続してGalNAc残基がペプチド鎖上に並ぶ構造がML S128との結合に重要な部分であることが推定された。Tn赤血球のグリコホリンAは本抗体と反応するが、そのN末付近には、GP-2と類似の構造が存在する。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Akira,Kurosaka: J.Biol.Chem. 263. 8724-8726 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi,Kitagawa: J.Biochem. 104. 591-594 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi,Kitagawa: J.Biochem. 104. 817-821 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeyuki,Fukui: Jpn.J.Cancer Res(Genn). 79. 1119-1129 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi,Kitagawa: J.Biol.Chem.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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