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白血病細胞増殖におよぼす組み換え造血因子と造血微細環境の作用

研究課題

研究課題/領域番号 63015063
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

仁保 喜之  九州大学, 医学部, 教授 (60091287)

研究分担者 工藤 二郎  九州大学, 医学部, 助手 (90148940)
中野 修治  九州大学, 医学部, 助手 (40164248)
渋谷 恒文  九州大学, 医学部, 助手 (70133171)
岡村 精一  九州大学, 医学部, 講師 (20136435)
原田 実根  九州大学, 医学部, 講師 (00019621)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワード白血病芽球コロニー / GM-CSF / G-CSF / エリスロポエンチン / G-CSF受容体 / GM-CSF遺伝子発現 / G-CSF遺伝子発現 / モノクローナル抗体
研究概要

大多数の白血病細胞の試験管内での増殖には刺激物質の存在が必須であることが判明しているが,より明確にするため白血病芽球コロニー形成法を用いて純化した組み換え型造血因子(GM-CSF,G-CSF,IL3,EPOなど)の作用を検討した。これによりGM-CSF,G-CSF,IL3が白血病芽球増殖を刺激することが判明した。一部の症例の白血病芽球ではEPO単独での刺激効果は認めないにもかかわらず,GM-CSFの白血病芽球コロニー形成刺激効果をEPOが強く促進した。しかも,G-CSFの白血病芽球コロニー形成刺激効果はEPOにより殆ど促進されなかった。これらのことは,白血病細胞でも造血因子の作用にヒエラルキーが有することを示唆する。このことをより明らかにするためには各々の受容体の解析が急務であり,既に我々はG-CSF受容体の解析を開始している。
白血病細胞増殖において造血刺激因子によるオートクラインあるいはパラクライン機作の存在を明らかにするため,白血病細胞自身の造血因子遺伝子発現を検索した。急性骨髄性白血病症例の中にはGM-CSF遺伝子やG-CSF遺伝子の発現しているものが存在することを証明した。さらに慢性骨髄性白血病に比較的大量に発現される遺伝子の解析も行い報告した。またTNFやTGF-β遺伝子が発現されている例も発見し,その意議について検討を加えている。
組み換え型G-CSFとGM-CSFに対するモノクローナル抗体を作製し,これを用いた酵素免疫抗体測定法で各々の因子の濃度を測した。また造血微細環境を形成すると考えられる骨髄前脂肪細胞株上で白血病細胞を培養し,分化の誘導が可能であることも見出している。
本年度は研究実績を20編の英文論文にまとめ,それぞれ英文学術誌に発表した。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (20件)

  • [文献書誌] Asano,Yoshinobu: Blood. 72(5). 1682-1686 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Okamura,Seiichi: Biomedicine & Pharmacotherapy. 42(1). 65-68 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Taniguchi,Syuichi: British Journal of Haematology.68. 473-477 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hirota,Yuiichi: European Journal of Haematolology. 40(1). 83-90 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Asano,Yoshinobu: European Journal of Cancer and Clinical Oncology.24(8). 1285-1287 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Otsuka,Teruhisa: International Journal of Immunotherapy. 4(1). 35-39 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaga,Shigeru: Biomedical Research. 9(2). 87-93 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Otsuke,Teruhisa: Journal of Rheumatology. 15. 1085-1090 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Nose,Yoshiyuki: Japan Hospital. 7. 21-28 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Otsuke,Teruhisa: International Journal of Immunpharmacology. 10(5). 587-591 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Harada,Mine: Acta Haematologica Japonica. 51. 1531-1539 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Ohhara,Norihiko: Research in Experimental Medicine. 188. 404-409 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kudou,Jirou: Biochemical and Biophysical Research Communications. 152(1). 184-189 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kurokawa,Satoshi: Journal of CliniCal Laboratory Immunology. 25. 131-137 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Koga,Tatuhiko: Cancer Researoh. 48. 3737-3741 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaga,Shigeru: International Journal of Cell Cloning. 7. 50-58 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Nakano,Syuji et al.: Mutation Researeh. 217. 45-51 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Asano,Yoshinobu: Oucology.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Omori,Fusayuki: Research in Experimental Medicine.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka,Takeshi: International Journal of Immunotherapy.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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