• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

癌の悪性度、特に転移能に関与する遺伝子の検索・同定とその生物学的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 63015065
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

谷口 俊一郎  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60117166)

研究分担者 馬場 恒男  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70037323)
貞野 宏之  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70187160)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1988年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードB16黒色腫 / アクチン / 転移 / 浸潤 / 細胞骨格 / v-fos癌遺伝子 / 3y1細胞 / NK感受性
研究概要

(1)マウスB16黒色腫に発現する新種アクチン(A^x)の研究
(a)マウスB16黒色腫において、その転移能及び浸潤能の増加、細胞骨格構築低下に伴って発現低下するA^xのcDNAクローニングを行い、その構造を決定した。A^xは従来知られているβ-アクチン(β)に極めて類似しており、28番目のアミノ酸がβにおいてアルギニンである一方、A^xではロイシンであった。尚、3'、5'非翻訳領域において、塩基置換、挿入、欠失がβに比べて6ヵ所ありA^xはβに類似しているものの、独立の遺伝子にコードされていることが示唆された。
(b)クローン化したA^xcDNAを適当なプロモーターにつなぎ、A^xを発現せず高転移性のB16-F10細胞に導入し、A^xを発現させた。その結果、細胞骨格の回復、in vitroの浸潤能低下、C57BL/6マウスにおける肺転移能の低下が観察された。この結果は、A^xがB16黒色腫において、転移抑制的に働くことを示唆している。
(2)ヒト良性色素組織におけるアクチン発現
(a)ヒト良性色素組織には、β-、γ-アクチン以外に第3のアクチンが検出され、悪性黒色腫ではその検出頻度が低下することを観察してきたが、その第3アクチンが、Western及びNorthern blot解析の結果、平滑筋型α-アクチンであることが分かった。
(3)ラット形質転換 3vl細胞への v-fos導入による、転移能増強のメカニズム。
(a)src及びrasで形質転換した3Y1細胞にv-fosを導入し、肺転移能増強を観察してきたが、前者においては、浸潤能及び運動性の増強が、後者においては、NKに対する感受性低下が転移能増強の主要因と考えられた。尚、srcに、v-fosを導入した細胞において、運動性の変化に対応するアクチン関連分子の発現変化が観察された。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shun'ichiro,Taniguchi: Journal of Biochemistry. 103. 707-713 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroyuki,Sadano: Journal of Biological Chemistry. 263. 15868-15871 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Mitsuse,Inoue: Proceedings of Japanese Invest.Dermatology. 12. 64-65 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shun'ichiro,Taniguchi: Japanese Journal of Cancer Research. 80. 31-40 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiaki,Hori: Journal of Invest.Dermatology. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shun'ichiro,Taniguchi: Cancer Research.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi