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肺癌に対する生体防御機構の解析と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 63015066
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

野本 亀久雄  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50037355)

研究分担者 吉開 泰信  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90158402)
谷口 和人  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (50117165)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1988年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード肺癌 / 癌病巣浸潤リンパ球 / 所属リンパ節リンパ球 / LAK / IL-2 / 癌細胞傷害活性
研究概要

肺癌に対応する生体防御系と、癌病巣内、癌性胸水内、所属リンパ節、末梢血中に分けて解析し、その成果を基盤として、IL-2を活用する治療の可能性を検討した。従来の研究によって、炎症反応を伴う癌性胸水内にIL-2を注入すると、強力なLAK活性がその場に誘導され、癌細胞、癌性胸水ともに、大部分の症例において消失することを示している。しかし、肺癌の浸潤が認められない肋膜腔内にIL-2を注入しても、その場にLAK活性は誘導されなかった。そこで本年度の研究として、癌病巣内へ浸潤しているリンパ球と所属リンパ節リンパ球の癌細胞傷害活性を、末梢血リンパ球と対比しながら検討し、さらにこれらのリンパ球から、IL-2添加による試験管内LAK誘導を行った。肺癌患者の末梢リンパ球は、K562やQG-56など株化癌細胞への傷害活性をを規準とすると、自己癌細胞への傷害活性は低値を示した。しかし、リンパ節リンパ球は、K562やQG-56細胞への傷害活性は低いにもかかわらず、自己癌細胞に対しては有意の活性を示した。また、癌病期の進行とともにリンパ節リンパ球の活性は低下し、末梢血リンパ球よりも癌細胞により直接的な関係をリンパ節リンパ球が持つことが示された。このリンパ節リンパ球から、強いLAK活性がIL-2添加培養で誘導された。また癌病巣内リンパ球は、リンホカインの産生、分泌を介して、癌病巣内マクロファージの活性化を行っていることが示唆された。癌病巣内リンパ球を回収し、IL-2添加によるLAK活性の誘導を試みたところ、十分な分裂増殖は得られたが、NK抵抗性のQG-56、感受性のK562に対する傷害活性はたかめられなかった。癌病巣内リンパ球のLAK誘導への利用には、さらに工夫が必要であることが示された。リンパ球採取部位に適したLAK誘導方法が検討中である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hidemichi,Yaita: Journal of Surgical Oncology. 38. 165-172 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tokujiro,Yano: Eur.J.Cancer Clin.Oncol.25. 201-208 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kosei,Yasumoto: Journal of Surgical Oncology. 38. 221-226 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tokujiro,Yano: Int.J.Cancer.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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