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Bリンパ腫瘍細胞特異的に発現する遺伝子クローンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 63015069
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

阪口 薫雄  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (70192086)

研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードBリンパ腫特異的遺伝子 / B細胞活性化 / B細胞cDNAライブラリー
研究概要

Bリンパ腫瘍細胞に特異的に発現されている遺伝子の構造、機能及び腫瘍細胞に於ける役割を明らかにしてゆく為に、B細胞特異的cDNAライブラリーを作成した。このライブラリーが非常に有用であることは、現在まで、新しい免疫グロブリン遺伝子R_5(1986年)と、B細胞特異的(mb-1)遺伝子(1988年)が、このライブラリーから発見されていることからも証明されている。現在このライブラリーから単離され、保存されている他のクローンについても解析を進めている。また、最近単離したDNA、mb-1遺伝子がB細胞分化や分裂に於て重要な役割を果たしているらしいことが明らかになり、この遺伝子のコードするタンパク質の研究を推し進めている。この結果このmb-1タンパクは分子量34KDのB細胞腫瘍及び、正常活性化B細胞に特異的に発現される膜糖タンパクであり、lg-1レセプターと結合する性質のあることが示された(今年度の研究)。特に正常B細胞ではごく微量に存在するmb-1 mRNAが、リポポリサッカライド等のB細胞マイトジェンで活性化し、その分裂・細胞増殖を促したBブラスト細胞では著しくそのmRNAが増加することから、このmb-1遺伝子産物と、B細胞の活性化や分裂と非常に密接な関連があることが示唆された。本研究の初年度として、このmb-1タンパクに対するモノクローナル抗体、及び特異的抗体(アフィニティー精製)の作成を行い、今後これらを用いてこのタンパクの詳細な解析やB細胞でのシグナル伝達に果たす役割を明らかにする研究を進める。
更に、このmb-1遺伝子の腫瘍細胞での発現や機能を解明して行く為の第1段階として、マウス染色体遺伝子の単離が必須である。Balbycマウスコスミッドライブラリーからmb-1遺伝子クローンを単離し、その染色体遺伝子の構成を解析中である。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S.Akira: EMBO Journal. 3. 677-681 (1984)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sakaguchi: EMBO Journal. 5. 2139-2147 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sakaguchi: Nature. 324. 579-587 (1986)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sakaguchi: Current Topics in microbiology and lmmunology. 135. 579-585 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] A.Kudo: EMBO Journal. 6. 103-107 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] A.Kudo: Genomics. 1. 277-279 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] N.Sakaguchi: EMBO Journal. 7. 3457-3464 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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