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HTLV-I母児間伝達

研究課題

研究課題/領域番号 63015070
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

日野 茂男  長崎大学, 医学部, 助教授 (70012763)

研究分担者 宮本 勉  長崎大学, 医学部, 教授 (10004582)
石丸 忠之  長崎大学, 医学部, 助教授 (20039580)
土居 浩  長崎大学, 医学部付属病院, 医員
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1988年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
キーワードHTLV-1 / ATL / レトロウイルス / 母子感染
研究概要

1980年Galloらが発表し,1981年日沼らが成人T細胞白血病と密接に関係するとした,ヒトT細胞白血病ウイルスhuman T-lymphotropicvirustype-1(HTLV-1)感染者は一生ウイルスを持ち続け,キャリアという。大部分のキャリアには何も起こらないが,一部に成人T細胞白血病(ATL)HTLV-1関連脊髄症(HAM)などを起こす。HTLV-1は強い地域内流行を示す。主たる感染経路として,輸血・性交・母乳感染がある。
我々は母乳感染の役割をより一層確実にし、母乳以外の感染経路の依存の有無を調べる目的で,長崎県下を対象にした妊婦のスクリーニング,キャリア妊婦の出産した子供の追跡調査を行っている。長崎県下の出産(年間約22,000例)の約70%を把握し,キャリア妊婦による出産は約5%を占める。この研究態勢は87年度より開始されたため,小児の追跡調査に乗ってくる数は未だ低いが,母乳を飲ませずに育て1年以上の追跡を行った児のうち,感染が疑われる者は,約3%に過ぎず,キャリアは母親が母乳で育てたときの感染率30%以上に比較すると,90%の感染は防御できることが考えられる。
母乳を飲ませずに育てても,一部に感染を見ることから,母乳以外の経路による母子感染も存在することが予想される。1例では,生後6ヵ月で既に高い抗体価を示し,経胎盤感染,あるいは産道感染の存在を考えさせた。3例では,生後6ヵ月では抗体は存在せず,これらの感染で説明するのは必ずしも適切でないと思われた。今後母乳以外の感染経路による母子感染の追究を行う必要がある。
最近,PCRによる細胞内の遺伝子を直接検出する方法が開発された。キャリアの判定について,此の方法が応用できるか否か,の検討も開始したが,この点については,来年度の研究に委ねる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hino,S: Jpn J.Pediatr.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Moriuchi,R;Igarashi,H.;Nakayama,D.;Miyamoto,T.;Hino,S: Acta Med.Nagasaki. 33. 38-47 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,S: Asia Mad.J.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,S: Heamtol.rev.communicat.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuji,Y.;Doi,H.;Yamabe,T.;Ishimaru,H.;Miyamoto,T.;Hino,S.: J.Pediatr.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,S.;Doi,H;Mechanism of HTLV-1 transmission: "HTLV-1 and the Nervous sytm" Alam R.Liss,New York, 495-501 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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