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発癌プロモーターの刺激応答に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63015071
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

瀬戸山 千秋  熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)

研究分担者 續 輝久  熊本大学, 医学部, 助手 (40155429)
前田 秀一郎  熊本大学, 医学部, 助教授 (10117244)
島田 和典  熊本大学, 医学部, 教授 (40037354)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1988年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード発癌プロモーター / 遺伝子発現 / マウステラトカルシノーマ細胞 / F9 / cDNAクローニング
研究概要

発癌プロモーターの一つ、TPAの作用機序を遺伝子レベルで解明することを目的として、マウス由来のF9細胞にTPAを作用させた後に発現が消失する遺伝子、pFT27の解析を進めている。今年度は、pFT27に対応するmRNAおよび遺伝子DNAの構造を明らかにした。1)pFT27mRNAの構造解析:pFT27は約2kb大のmRNAに対応している。cDNAライブラリーをスクリーニングして、約1.9kbをカバーするクローンを単離した。5^1部分16塩基を欠いていたが翻訳部分は全て含まれていた。全塩基配列を決定した結果、323アミノ酸残基からなるタンパク質をコードしていた。コンピューター解析により、(1)N端の33アミノ酸残基は疏水性に富み、既知の分泌タンパク質のシグナルペプチドと非常に高い相同性を示すこと、(2)トランスメンブレン領域が6ヵ所存在していること、(3)成熟タンパク部分のアミノ酸配列は、既知のものと相同性がないこと、等が明らかになり、pFT27がコードするタンパク質はこれまでに報告されていない新しい膜結合タンパク質であることが判明した。従って、このタンパク質は細胞の増殖や分化のシグナル伝達に機能している可能性が極めて高い。2)pFT27遺伝子の構造:cDNAをプローブにして、マウス遺伝子ライブラリーをスクリーニングし、全cDNAをカバーするファージクローンを単離した。制限酵素地図の作製及び塩基配列の決定により、以下のことを明らかにした。(1)pFT27遺伝子は26kb以上の大きさを持ち、6個のエクソンと5個のイントロンにより構成されていた。(2)転写開始点より上流400bpは78%とGC含量が高く、TATA配列は存在しなかった。(3)また、5^1上流域にはcAMPで発現が誘導される遺伝子のプロモーター領域に共通して見られるcAMPresponsible element(CRE)が認められた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Junji,Akagi: Biochemical and Biophysical Research Communications. 157. 548-557 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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