研究課題/領域番号 |
63015083
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079828)
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研究分担者 |
山口 俊晴 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90111327)
沢井 清司 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80192102)
萩原 明於 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90198648)
橋田 充 京都大学, 医学部, 助教授 (20135594)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 微粒子活性炭 / リンパ節転移 / ペプレオマイシン / モノクローナル抗体NCS / マイトマイシン / アドリアマイシン / デキストラン |
研究概要 |
1.微粒子活性炭:微粒子活性炭はリンパ指向性が極めて高く、リンパ節転移に有用性の高いDDSである事が判明した。これをリンパ節に直接注入すると、局所のみならずこれと交通のあるリンパ節が遠位に至るまで速やかに黒染され、活性炭が選択的にリンパ系にのみ分布した。活性炭に細胞毒性の強い薬剤を吸着して、リンパ節内注入を行うことにより外科的には郭清困難なリンパ節転移へ薬剤を集めることが可能なことが示された。薬剤としてこれまではマイトマイシンCなどの抗癌剤を用いたが、本年度は更にペプレオマイシンやエタノールなどを吸着した剤型を開発した。マウスp388及び家系VX2癌リンパ節転移モデルなどを用いてその結果、副作用などについて検討しその有効性が証明された。臨床例では切除不能食道癌に、ペプレオマイシン吸着活性炭を内視鏡的に投与し抗腫瘍効果が認められた。 2.モノクローナル抗体結合制癌剤:大腸癌に特異性の高いモノクローナル抗体A-7を開発し、これに抗癌剤(NCS)を化学的に結合させた複合体A7-NCSを作成した。これを大腸癌肝・肺転移など53例に投与し、腫瘍へのA7-NCSの高い集積性が組織化学的に示された。また一部では肝転移巣の縮小も認められ、軽徴な副作用などから本療法が今後臨床的にも有望な治療法であるを明らかにすることができた。また、本年はA7に結合する抗癌剤としてマイトマイシン(MMC)アドリアマイシン(ADM)をデキストランを架橋物質としてA7モルに30-40モル結合することの成功した。これらの複合体について、in vitroではSW-1116 cellをターゲットとして抗腫瘍効果を検討したところ、いずれも優れた抗腫瘍性を示した。
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