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B型肝炎ウイルスによる肝発癌の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63015096
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

北川 知行  癌研究会, 癌研究所, 副所長 (50085619)

研究分担者 季 康弘  癌研究会, 癌研究所病理部, 嘱託研究員
樋野 興夫  癌研究会, 癌研究所病理部, 研究員 (90127910)
研究期間 (年度) 1987 – 1989
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1988年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
キーワードB型肝炎ウイルス / 肝発癌 / トランスジェニックマウス / ウッドチャック肝炎ウイルス
研究概要

HBV DNA組込みを契機とした染色体転座t(17:18)の症例につき、flanking sequenceをプローブにしてin situ hybridizationによりその宿主染色体の切断部位を検索し、18q11:17qterであることを明らかにした。18q11はsynovial sarcomaによく見出される切断部位であり、また大腸癌でよく見られる欠損部位でもあるので興味深い。
また組込まれたHBV DNAの塩基配列構造を解析し、ウイルス組込みや組込み後の再編成にはtopoisomerase 1の関与がある可能性を示唆する所見を得た。
Inverte d repeatがあり、stem and loop構造をとりうる5.4kbのHBV DNAを導入したトランスジェニックマウスの一系において、F_1の12.5%F_2の19%に導入遺伝子の変化があり、また体細胞分裂においても変化が起り、導入遺伝子が全く消失してしまう場合もあることが明らかにされた。HBV組込みを契機に宿主DNAの流動性が高まり、それが癌化や癌のプログレツションにつながる可能性が指摘される。
他方ウイルスないしウイルス抗原を発現しうるWHV DNAを5コピータンデムに連結したDNAを導入したトランスジェニックマウスの作成にも成功した。WHV DNAは染色体の2ヵ所に挿入されており、その中一方ではunit sizeが保持されている。FounderではS抗原とcore抗原をコードするRNAの発現が認められ、F_1ではこれらの発現が分離した。
WHV非感染のウッドチャック3′-Me-DAB、AAF、DEN、Aflatoxin等を投与する長期の発癌実験を行った結果、こ動物はこれらの癌原物質に対し低感受性であることが判った。WHVキャリアから肝癌が多発することとは、WHVが直接的癌原要因であることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Lee,G.H.;Kitagawa,T.: Cander Res.49. 403-409 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.;Kitagawa,T.: Acta.Hepatologica.Japonica.29. 1282-1283 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.;Kitagawa,T.: Viral Hepatitis and Liver Disease.752-755 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Hino,O.: Cancer Gemet.Cytogener.30. 269-275 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kitagawa,T.: Cancer Res.47. 4460-4464 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Lee,G.H.;Kitagawa,T.: Hepatology. 7. 937-940 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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