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リンフォカインによる骨髄系細胞の増殖制御機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63015107
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

米原 伸  (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門・研 (00124503)

研究分担者 石井 愛  (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (80124436)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1988年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードインターロイキン3 / チロシンリン酸化 / モノクローン抗体 / レセプター
研究概要

我々は、lL3刺激特異的にチロシンリン酸化を受ける細胞膜表層タンパク質gpp150を見いだし、gpp150がlL3依存性増殖に重要な役割を有することを示してきた。今年度は、gpp150の精製を行い、様々な方法を駆使することによって均一なgpp150を得た。精製標品を用いてgpp150分子に対するモノクローン抗体を作成し、抗Aic-1抗体と命名した。この抗体の認識する細胞表層Aic-1抗原(gpp150)はlL3特異的レセプターのない細胞にも存在しており、gpp150はlL3レセプターその物ではないことが示された。しかし、Aic-1抗原とlL3レセプターはlL3処理によって同時にダウンレギュレーションを受け、両者が細胞膜上で会合していることが示された。
lL3のレセプターへの結合を阻害する活性を指標に抗Aic-2モノクローン抗体を得た。抗Aic-2抗体はlL3レセプターをダウンレギュレートさせることにより、lL3の結合を阻害したが、lL3処理によってAic-2抗原もダウンレギュレーションを受けた。lL3レセプターとAic-2抗原は全く同じように細胞膜上で挙動した。Aic-2抗原は分子量100kの膜タンパク質であり、様々な細胞でのAic-2抗原とlL3レセプターとの分布は全く同じであった。lL3結合サイトには高親和性と低親和性の二種類が存在するが、抗Aic-2抗体で前処理を行うと低親和性サイトが検出できなくなり高親和性サイトも減少した。また、抗Aic-2抗体は、それだけで細胞を増殖させなかったが、lL3依存性の増殖を増強した。Aic-2抗原はlL3のシグナル伝達機構に関連する抗原であり、lL3を結合することのできる分子である可能性が高い。lL3レセプターの構造を正確に知るためには、Aic-1抗原とAic-2抗原のcDNAクローニングを含めた解析を今後さらに進めるとともに、まだ同定できていないlL3レセプター関連分子に対するモノクローン抗体を得る必要が存在すると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Yonehara;A.Ishii;M.Yonehara: Journal of Experimental Medicine. 169. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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