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細胞がん化にともなう細胞骨格異常に果たす蛋白質リン酸化との意義

研究課題

研究課題/領域番号 63015110
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

稲垣 昌樹  愛知県がんセンター研究所, 放射線部, 研究員 (30183007)

研究分担者 西川 政勝  三重大学, 医学部・第二内科, 助手 (30144257)
中村 普武  愛知県がんセンター, 研究所・放射線部, 主任研究員 (30109938)
中洲 章  愛知県がんセンター, 研究所・放射線部, 研究員 (50198107)
安藤 祥司  愛知県がんセンター, 研究所・共通実験室, 研究員 (20193104)
研究期間 (年度) 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードがん細胞 / 細胞骨格異常 / 中間径フィラメント / 重合・脱重合 / 蛋白質リン酸化反応
研究概要

細胞がん化の特徴として細胞形態の変化と細胞運動あるいは接着性の異常がある。これらはいずれも細胞骨格系の異常と密接な関係がある。哺乳動物の細胞骨格は微小管、ミクロフィラメント、中間径フィラメントの主要3線維の相互連関により構成されていると考えられている。この主要3線維のうち、微小管とミクロフィラメントについてはモノマーとポリマーの変換等について多くの生化学的知見が得られ、その調節機構について研究が進められている。中間径フィラメントは微小管、ミクロフィラメントと比較してその構造の解明がもっとも遅れているフィラメントであり、その機能もよく理解されていない。
昨年度までに、我々は間葉系細胞に広く分布する中間径フィラメントであるビメンチンフィラメントについて、その構成蛋白質を完全に精製するとともにビメンチン重合・脱重合を生理的な条件下でおこないうる試験管内再構成系を確立した。さらにこのモデル系を活用し、Aキナーゼ、Cキナーゼがビメンチンフィラメントの重合・脱重合の調節に重要な役割を果たしていることを明らかにしてきた。
本年度研究において、我々は筋細胞等に分布する中間径フィラメントであるデスミンフィラメントについてもビメンチンフィラメント同様のモデルシステムを確立した。デスミンフィラメントの重合・脱重合の調節にもAキナーゼ、Cキナーゼが重要な役割を果たしていた。
さらにリン酸化によるビメンチンフィラメント、デスミンフィラメントの調節の分子機序を探る目的で、Aキナーゼ・Cキナーゼについて、そのリン酸化部位の同定を行った。リン酸化部位は、いずれの場合もヘッド、ロッドそしてテイルの3つのドメインから構成されるフィラメント蛋白質分子のヘッドドメインに局在していた。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masaki,Inagaki: J.Biol.Chem.263. 5970-5978 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Mitsuo,Ikebe: J.Biol.Chem.263. 10698-10704 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shinobu,Kitamura: J.Biol.Chem.264. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Masaki,Inagaki: Cell Struc.Funct.A Review. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji,Ando: Peptide Chem.(1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Shoji,Ando: Biochemistry. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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