研究課題/領域番号 |
63041043
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
行武 毅 東京大学, 地震研究所, 教授 (90012898)
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研究分担者 |
A. White オーストラリア, フリンダース大学, 教授
L.K Law カナダ太平洋地球科学センター, 主任研究員
歌田 久司 東京大学, 地震研究所, 助手 (70134632)
浜野 洋三 東京大学, 理学部, 教授 (90011709)
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
LAW L.K. Head Researcher, Pacific Geoscience Center, Canada
WHITE A. Professor, Flinders University, Austraria
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 電気伝導度 / 電磁気構造 / 海底観測 / フアンデフカ海嶺 |
研究概要 |
昭和63年度にはフアンデフカ海嶺の電磁的な構造を調査することを目的としてカナダ、オ-ストラリアの研究者と共同して、海底電磁気観測を行なった。観測製装置は10台の3成分海底磁力計、1台の海底電位差計及び1台の電場と磁場の変動を同時測定する海底電位磁力計であった。観測地点はフアンデフカ海嶺の南端に近く、海嶺下の構造を精密に調査するために海嶺に直交する測線が選ばれた。又、海嶺中心部にも3台の海底観測装置をおいた。このために、海嶺中心部に平坦な場所のある地点が選ばれた。平坦面の巾はおよそ2kmであり、水深は2240mであった。観測装置の敷設には東京大学海洋研究所所属の白鳳丸を用いた。白鳳丸は昭和63年6月初めに東京晴海を出発し、7月初めにバンク-バ-に到着した。ここで日本、カナダ、オ-スラリアの研究者が乗船し、7月16日から24日までの期間に装置の敷設を完了した。観測装置はその後3箇月以上にわたって観測を続けた。装置の回収は11月の7日から15日までの期間にカナダ船パリゾ-号によって行なった。途中天候の悪い時期もあったが、結果としては12台すべての装置を無事に回収することができた。観測装置に記録された磁場及び電場変動の記録は各観測機関において読み取りを行ない、標準のフォ-マットに直した後に各機関で交換した。 平成元年度にはこれらのデ-タを各機関で解析を行なった。平成元年度の6月にはカナダ太平洋地球科学センタ-、トロント大学と共同でバンク-バ-島周辺の海域で海底浅部電磁気構造の調査を行なった。これは人工電流を用いた電磁誘導法による探査であり、昭和63年度に行なった自然電磁場変動の観測を補うものである。解析の途中段階での比較、検討を7月下旬の英国エクセタ-でのIAGA総会の際に行なった。その後も解析を続けてきたが、その解釈のためには電磁気構造だけでなく、今までに得られている地震波速度構造や深海底掘削による海底物質の研究等の成果との突き合わせを必要とし、このため平成2年2月にはハワイにおいて打ち合わせを行なった。
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