研究課題/領域番号 |
63043063
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研究種目 |
海外学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 流通経済大学 |
研究代表者 |
寺阪 昭信 流通経済大学, 経済学部, 教授 (30008643)
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研究分担者 |
内藤 正典 一橋大学, 社会学部, 講師 (10155640)
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60108967)
中林 一樹 東京都立大学, 理学部, 助教授 (80094275)
HREITANI Muh アレッポ歴史民俗博物館, 館長
松田 磐余 東京都立大学, 理学部, 助教授 (60087145)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 都市発達史 / 都市化 / 空間構造 / 都市図 / 都市計画 / 都市機能 / 街区 / トルコ / シリア / オスマン帝国 / アレッポ / バーブルハディッド / イスタンブル |
研究概要 |
本研究は昭和62年度実施したトルコとシリアにおける現地調査の結果をふまえ、この地域の都市発達の諸位相を、地理学、歴史学、建築学、都市計画学などの各分野の専門家の協同作業により、学際的にアプローチしてその都市化の過程を解明し、その成果を刊行することを目的としていた。そのために次のことを行った。 1)前年度の現地協力者である19世紀以降の歴史地理学を専門とするアレッポ歴史民俗博物館長マハムード・ハレイターニー博士を約1か月招聘し、日本とシリアの都市達史を比較するための共同研究を行いシンポジウムを開催した。アレッポが古来商業都市として優れた立地に基づき、長い伝統による優位性と特殊性、とくに旧市街地における大スークの果たす役割とその現代的な意義、およびそれを補完する近代的な商業地域の商業機能とその立地との関係、ならびに、その他の小商業中心の機能などの検討を行った。さらに、近代都市への転換と民族構成の変化にともない、新しい都市社会が形成され、それに基づく都市計画がなされ、既製市街地の変質が余儀なくされてきた。とくに、かっての商業都市の機能を支えてきたハーンの変容はこの都市の発展を考察するうえで、重要なポイントとなる。以上の視点から、アレッポ市の東北部のバーブルハディッド地区において行われた詳細な現地調査により得られた資料の検討と整理を行った。 また様々な方法で入手した、19世紀末から現在にいたるアレッポの都市図を系統的に整理して、オスマン帝国領からフランスの委任統治をへて独立国にいたる政治的変化の下で、この都市の発展過程を形態的に追及し、さらにその構造的な変化を明らかにし、トルコ的、フランス的、アラブ的要素を整理した。 2)トルコの都市については前年度に現地で収集した各種の都市図とその後日本において集めたものなどを加えて、約30か所ほどの主要都市(県庁所在都市)について19世紀末から現在に至るまでの都市図を整理し、それらの都市の発展過程および現在の機能と位置づけを行い、トルコの都市の特徴を明らかにして、都市図集を刊行した。とくに、モスクやハーン(キャラバンサライ)をはじめとする公共的建造物の立地を手掛かりに都市の構造的な変容を把握した。さらに、近代化以前の不規則な街区のパターンと、現代の規則的な街区のパターンとの著しい対比の都市計画学的な意味づけ、すなわち、オスマン帝国時代から共和国への転換にともなう政治、経済、社会の変化の反映としての都市の変容の問題としてイスラム都市の特色を明らかにした。
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