研究課題/領域番号 |
63044129
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長井 辰男 北里大学, 衛生学部, 教授 (30082225)
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研究分担者 |
KOHLER Werne ドイツ科学アカデミー, 微生物学及び実験医学中央研究所, 教授
ROEWER Lutz フンボルト大学, 医学部, 助手
ROSE Michael フンボルト大学, 医学部, 助教授
PROKOP Otto フンボルト大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 血液型物質の生合成 / ABOシステム / モザイクおよびキメラ現象 / アイソアンチゲン / 染色体異常 / 組織の分化 / 異型輸血の診断 |
研究概要 |
我々は、組織に於ける血液型物質の生合成に関する研究を行い次の結果を得た。 1)ホルマリン固定後パラフィン包埋したヒトおよび動物組織に存在する血液型物質の糖鎖構造をエクソ・グリコシダ-ゼおよびエンド・グリコシダ-ゼを用いたレクチン染色法および免疫学的染色方法で決定した。組織切片におけるA,BおよびH物質の分布を既述の方法で決定した。 2)血液型物質の生合成は癌化した大腸組織において極めて活性が高かった。しかし、癌化した扁平上皮細胞および腺細胞は全く血液型物質を産生しなかった。これらの結果は、AおよびB遺伝子が内因子および外因子によって不活性化されていることを示すものである。 3)我々は血液型物質のモザイクおよびキメラ現象を証明する実験モデルをつくった。そのモデルを使うことによって、組織内における異なった血液型物質の存在と分布のパ-セントを調べた。我々はこのモデルを用いることによって組織の分化の間にどのステップで異常なクロモゾ-ムが生じたのかを知ることが出来る。 4)我々の方法は異型輸血の診断に有役である。
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