研究課題/領域番号 |
63050004
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研究種目 |
核融合特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
水野 皓司 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (30005326)
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研究分担者 |
鈴木 哲 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (90171230)
築島 隆繁 名古屋大学, 工学部, 教授 (20023020)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1988年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | サブミリ波 / GaAsショットキー・ダイオード / ストイキオメトリー / ドライエッチング / 雑音 / パルス・スペクトラム・アナライザー / ハーモニックミキサー / 分散型遅延線 |
研究概要 |
核融合装置における、高温・高密度プラズマの診断には、サブミリ波を用いた計測が有用である。この際、取扱の容易な高速検出器が不可欠である。本研究は、高感度・低雑音のGaAsショットキ・ダイオード検出器を開発し、そのプラズマ診断への応用を目的として実施された。本研究の成果は次の3つの部分より成っている。 1.ショットキ・ダイオードの高性能化 サブミリ波検出用ショットキ・ダイオードの高性能化を図るため、先ずダイオードの低雑音化の研究を行った。GaAs表面のストイキオメトリー(GaとAsの組成比)と雑音特性との関係、またドライエッチング(SiO_2層)の際に発生するGaAs表面のダメージと雑音特性との関係について調べ、低雑音のダイオードを再現性良く製作するプロセスを確立した。また、ダイオードの高感度化について、検出感度の理論計算を行った結果、ダイオード直径の微小化(1μm以下)が効果的である事が分かった。そのため、電子ビーム露光技術を導入し、その基礎実験を終了した。 2.サブミリ波帯パルス・スペクトラム・アナライザーの開発 トムソン散乱を用いたイオン温度の計測は、D_2Oレーザー等のパルスレーザーを用いて研究が進められている。これらの計測には、単一パルス・スペクトラムを測定できる測定器が必要とされる。本研究では、ミリ波を局部発振波とするハーモニックミキサーと分散型遅延線を組み合せ、小型かつ広帯域で、単一パルス信号のスペクトラムを測定出来るパルス・スペクトラム・アナライザーを開発した。 3.ショットキ・ダイオード供給 本年度は、ダイオードチップを10個、ダイオードマウントを2個供給した。その他、ダイオードを使用する際の技術指導(実習を含む)2件を行った。
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