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環境トリチウムの変動測定とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 63050042
研究種目

核融合特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

高島 良正  九州大学, 理学部, 教授 (10037161)

研究分担者 宇佐美 四郎  富山大学, 工学部, 教授 (70109106)
高岡 宣雄  山形大学, 理学部, 教授 (40028171)
橋本 哲夫  新潟大学, 理学部, 教授 (50027439)
水谷 義彦  富山大学, 理学部, 教授 (00022575)
岡井 富雄  九州大学, 工学部, 助手 (50150488)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1988年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
キーワード環境トリチウム / トリチウム測定 / トリチウム / トリチウム動態 / トリチウム解析 / 核融合 / 環境放射能
研究概要

本年度は15名の研究グループによってそれぞれの分担課題について研究を行ったが、「環境トリチウムの変動測定とその解析」という研究課題について3年目の最終年度にあたるので、極力これまでの結果を総括的に取りまとめるよう務めた。得られた主な結果は次のとおりである。
1.大気中のHTO、HT、CH_3T濃度については1984年以降継続的に測定し、それぞれの平均濃度、変動幅が明らかにされた。とくにHTOについては1986年3月から1987年3月まで気象条件に合わせて試料を捕集し、気象概況と大気水分中のトリチウム濃度を調べた。その結果3月から6月にかけて福岡が大陸性気団に覆われ風向が北風で、天気が良く降水のないときトリチウム濃度が高く、逆に風向が南風で、天気が雨模様のときトリチウム濃度が低いことが明らかにされた。
2.大気水分中のトリチウム濃度は一般に雨水中のそれより高い値を示すが、これは大気水分中に、比放射能の高い大気中のHTが土壌表面で水に酸化したものが含まれるためであることを、実験室内のモデル実験で明らかにした。
3.有機結合型のトリチウム測定の場合には、組織に酸素を流しながら燃焼して水を集めるが、その際酸素ガスに含まれるメタン等の不純物によるトリチウム濃度への影響が懸念された。そこで全国各地の酸素ボンベを集め、不純物を測定したが、不純物の燃焼による影響は無視できることが確認された。
4.大量の生物試料を迅速に燃焼するための新しいプラズマ燃焼装置を開発した。
5.大気中のトリチウムガス(HT)の太陽紫外線による酸化反応機構を明らかにするため、実験室内でモデル実験を行い、トリチウムの酸化は、200〜300nmの領域の波長によって促進されることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 高島良正: J.Radioanal.Nucl.,Chem.,Letters. 127. 447-456 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 高島良正: Mem.Fac.Sci.,Kyushu Univ.,Ser.C,. 16. 149-154 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 岡井富雄: J.Radioanal.Nucl.Chem.,. 130. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本哲夫: Radioisotopes. 37. 545-551 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 高岡宣雄: Proc.NIPR Symp.Antarct.Meteor.2. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 宇佐美四郎: 富山大学トリチウム科学センター研究報告. 7. 81-90 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

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