研究課題/領域番号 |
63060001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 正行 東北大学, 工学部 (50006219)
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研究分担者 |
江島 俊朗 (江島 俊明) 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00124553)
阿曽 弘具 東北大学, 工学部, 助教授 (10005522)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
109,000千円 (直接経費: 109,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 86,000千円 (直接経費: 86,000千円)
1988年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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キーワード | 文字認識 / 連想整合法 / 単語音声認識 / 認識手法 / 文字自動切出手法 / イメ-ジ型情報処理 / 知的文字認識システム / 文書認識 / イメージ型情報処理システム / 不特定話者単語音声認識 / 正規化 / 細線化 / 文字自動切出 |
研究概要 |
1.本研究では、高速・高精度な知的認識システムSEIUNを開発した。この認識システムは、方向線素特徴量を用いた連想整合法という開発済みの文字認識アルゴリズムをシストリックアレ-として実現するもので、正規化、細線化、特徴抽出、距離計算、連想整合など種々な処理をシストリックアレ-モジュ-ルとして設計し、そのモジュ-ルの縦続接続として全体を構成した。基本セルのいくつかはLSIとして設計し実現した。 2.イメ-ジ型処理部の実装設計及び製作は、富士通(株)及び富士通東北ディジタル・テクノロジ(株)に依頼し、平成元年度には一応の完成をみた。平成2年度では、その性能向上のためソフトウェアとの効率的連係を計る調整作業を実施し、最終的には全体速度として158文字/秒が得られた。初期目標をほぼ達成したと言える。ハ-ドウェアは、A3の6層基盤18枚を使用し、1枚当り平均約450個のICチップを搭載している。 3.論理型処理の核となる構造解析法はその実用化のためには確率的弛緩法だけだは不十分であることがわかり、より基礎的な文字の線分構造の記述法を考案し、認識実験によりその有効性を確かめた。論理型処理には多くの残された課題があるが、それらは知的認識システムを補完的に利用して解決していく予定である。 4.文書認識のために文字を切り出すことが重要で、自動文字切出しアルゴリズムを2種類提案し、その切出し精度などを実験的に確認した。1つはイメ-ジ型処理部に実装し、高速化に寄与している。さらに、潰れ文字や手書き文字の認識アルゴリズムを開発し、より正確な認識ができることを実験により確かめた。 5.当初は文字認識だけを対象にしていたが、特徴ベクトル間の距離計算や比較は音声・画像認識においても利用できる機能であり、設計段階で改良を加え、単語音声認識にも共用できるシステムとして完成させた。
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