研究課題/領域番号 |
63103007
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村岡 光男 東京大学, 原子核研究所, 教授 (20028096)
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研究分担者 |
土岐 博 東京都立大学, 理学部, 助教授 (70163962)
坂東 弘治 福井大学, 工学部, 助教授 (20025357)
赤石 義紀 北海道大学, 理学部, 助教授 (50001839)
池田 清美 新潟大学, 理学部, 教授 (40011548)
玉垣 良三 京都大学, 理学部, 教授 (30027338)
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研究期間 (年度) |
1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ハドロン核物理 / 核子多体系 / 中間子多体系 / 核力 / クォーク多体系 / ハイパー核 / ストレンジネス / クォーク |
研究概要 |
ハドロンがクォークからなる複合体であるという認識が確立した現在、核子の構造から原子核、高密度核物質、ハイパー核など広い意味での原子核を、クォーク描像と量子色力学にもとづいて理解すべきであり、従来から具体的記述に成功しているハドロン多体系としての原子核描像と融合させながら統一理論を作るステップとすることを研究の目的とした。そのため従来のハドロン多体系としての記述をさらに押し進め、実験との比較検討を重ねて矛盾点を明らかにすると共に、クォーク自由度の抽出を試み、両者の相互関連を明らかにして原子核の本質についてより深い理解を得るように心掛けた。また一方、ハドロン物理では説明のできないクオーク模型特有の現象を探求し、その特性について研究を進めることとした。本年度はこの目的のため下記の8つの個別課題を選定し、それぞれの専門家と関心のある研究者をもって研究会・ワークショップを適宜開催し、かつ連絡をとりながら研究を進めた。成果の一部は学術雑誌に論文として発表され、また一部は国際会議で口頭発表された。 1.ハドロンの構造 2.核力とクォーク・グルオンの自由度 3.核構造とクォークの自由度 4.ストレンジネスをもつハイパー核およびH粒子の構造 5.ハドロンおよびクォーク物質の状態方程式と相転位 6.クォーク・グルオンプラズマの生成とそのハドロニゼーション 7.高エネルギー核衝突による中間子・ハイパー核・H粒子・反原子核生成確率の計算 8.高エネルギー核反応を記述するための計算機プクグラム・コード開発 3年間を通しての研究成果は報告書の形にまとめられた。
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