研究課題/領域番号 |
63103014
|
研究種目 |
特定研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
鷲見 義雄 広島大学, 理学部, 教授 (20029490)
|
研究分担者 |
丸山 浩一 東京大学, 原子核研究所, 助手 (50114658)
平田 道紘 広島大学, 理学部, 助手 (00016073)
大坪 久夫 大阪大学, 理学部, 助教授 (30029491)
伊藤 栄彦 佐賀大学, 理工学部, 教授 (30025332)
遠藤 一太 広島大学, 理学部, 助教授 (90033894)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 光核反応 / 標識化光子 / パイ中間子光発生 / 大立体角スペクトロメータ / 核内核子共鳴状態 / 核子間相関 |
研究概要 |
1.パイ中間子と原子核の相互作用において、最も基本となるのは重陽子標的の場合である。本研究の第一の部分は、ガンマ線による重陽子反応の実験データの解析から、断面積σ(γd→元pp)を従来よりずっとよい精度で求めたことである。この断面積のふるまいの理論的分析を現在行っているところである。 2.これと並んで、重陽子光反応より重陽子中のΔΔ状態の情報を得る分析を行い、ΔΔ状態は余り大きな確率で反応するとはいえず、一部研究者の主張する3%程度という値は大きすぎることがわかった。 3.本研究の第二の部分は、ヘリウム核の光反応に関するものである。パイ中間子が核内での吸収を受けるとき、関与する核子の数は2である場合のみでないことが知られてきているが、こういうパイ中間子吸収と密接にかかわる情報を光吸収から得る目的で、ヘリウム核の光反応を分解した。この結果、従来光吸収で顕著であるとされていた二体吸収の特徴なるものが、必ずしもそうではないという新しい知見を得るに至った。現在、この点について最終的な詰めを行っている。 4.上記3の結果を更に拡張し、ヘリウム核内での二核子短距離相関等についても検討するため、より測定精度を上げた実験を企画し、2、3ケ月以来にデータ取得に入る予定である。
|