研究課題/領域番号 |
63104004
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松浦 輝男 京都大学, 工学部, 教授 (90025809)
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研究分担者 |
柳田 祥三 大阪大学, 工学部, 教授 (10029126)
宮仕 勉 東北大学, 理学部, 教授 (20004442)
伊沢 康司 愛知工業大学, 教授 (10023061)
大橋 守 電気通信大学, 教授 (70015535)
金子 主税 東北大学, 薬学部, 教授 (40013833)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
28,500千円 (直接経費: 28,500千円)
1988年度: 28,500千円 (直接経費: 28,500千円)
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キーワード | 低温光化学 / 天然物の光化学的合成 / 生体物質の光化学変換 / カルベンの低温制御 / 光不斉合成 / 光触媒機能 |
研究概要 |
本研究は精密合成化学の諸分野で利用可能な新しい光化学反応を開発し、低温技術等で反応を制御することにより高効率な光化学合成プロセスを確立し応用開発に結びつけることを目的としている。前年度に引き続き本年度に得られた成果は以下の通りである。 1)精密有機合成に利用価値の高い新しい光化学プロセスの開発。一般の熱反応では激しい反応条件を必要とするプロセスを光化学反応を用いて低温かつ緩和な条件下で行えるようにした。チオアセタールのSーオキシドからアルデヒドへの変換(小倉)、アルコールの光脱酸素化反応(松浦)、アミドの光脱保護基反応(米光)、光不斉誘導反応の開発(小田)などは実際のファインケミカルズ合成に応用され極めて高い利用価値があることが実証された。 2)光を用いる生理活性化合物の合成。光化学反応を鍵ステップとするβーラクタム、プロスタグランジン中間体の実用的合成(金子)、ブレオマイシンの光変換反応の開発(松浦)などの成果が得られた。 3)低温光化学反応を用いる特異な骨格の分子の合成。光化学反応が低温でも起るという特性を利用し、熱的に不安定な高歪化合物の合成(宮仕)および有機電導体の材料となる化合物の合成(大橋)に成功した。 4)低温技術による反応環境制御による選択性光化学反応の開発。カルベン、ジカルベン等の反応の温度効果を利用して高選択的な光化学反応の開発に成功した(富岡、伊沢)。低温不活性ガスマトリックス中で光化学的に発生させた高度に不安定な分子の同定にも数種の系で成功している(富岡)。ポリパラフェニレンの光触媒機能としてアミン類の酸化、オレフィンの異性化、水の光還元水素発生反応を見い出している(柳田)。
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