研究課題/領域番号 |
63108004
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
合志 陽一 東京大学, 工学部, 教授 (90111468)
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研究分担者 |
山崎 弘郎 東京大学, 工学部, 教授 (30092365)
藤原 譲 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (40110473)
佐々木 慎一 豊橋技術科学大学, 副学長 (40006408)
倉田 忠男 お茶の水女子大学, 生活環境研究センター, 教授 (60011920)
浅田 栄一 豊橋技術科学大学, 物質工学系, 教授 (00144197)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
1988年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
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キーワード | デコンボリューション / 画像処理 / 神経電位 / 粉末X線回折 / HPLC / ガスセンサ / ビタミンC / NMR |
研究概要 |
前年度までの研究をもとに下記の研究成果を得た。 分光データの自動処理においてはコンボリューション関数の固有関数展開により積分方程式をとくことでデコンボリューションを行うことを試み自動的デコンボリューションとして好結果を得た(合志)。未知混合物系試料の知能化安性定量分析では異なる波長による蛍光励起で重複した蛍光顕微鏡像を分離する方法を考案し、DNA・RNAの分布像の分離に成功した(河田)。神経活動電位測定用2次元多極無侵襲検出センサにおいては、軸索内電流と膜電流の関係を理論解析し、実験的検証に成功した(小野)。結晶性物質の相の識別と量的計測のシステム化では粉末法X線回折パターンから精密な結晶構造を推定する方法を、系の性質により3つに分類し、予備的情報を最大限に用いて最適化することを体系化した(浅田)。コンピュータにより知能化された高次複合分析法では保持ー溶解度パラメータと機器条件により保持予測を行う方法を発展させ、PTHアミノ酸に適用し成功をおさめた(神野)。複数半導体ガスセンサによる有機化合物の識別においては、混合気体に対する応答を検討し、単一成分への応答との比較で判定することの可能性を得た(佐々木)。化学的多次元計測システムでは、従来考慮されていなかった過渡応答を詳細に検討し、接触時間、温度変化などが、ガス種により異なることを新たに見出し、ガス種判定の新しい可能性を示した(山崎)。栄養素の適正摂取レベルの評価・予測に関する多面的解析では、ビタミンCおよび異性体の細胞および個体レベルでの挙動を解析し、異性体の挙動は、吸収と保持の点で異なり機能としては類似しているという極めて注目すべき結果を得た(倉田)。高分子物性予測ではC13NMRの化学シフトの予測においてアルカンからヘテロ原子を含む場合まで拡張したシステムを完成した(藤原)。
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