研究課題/領域番号 |
63301036
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
神邊 靖光 (神邉 靖光) 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (70082485)
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研究分担者 |
生馬 寛信 佐賀大学, 教育学部, 助教授 (40136586)
新谷 恭明 九州大学, 教育学部, 助教授 (10154402)
竹下 喜久男 仏教大学, 文学部, 教授 (70077022)
吉岡 栄 流通経済大学, 経済学部, 教授 (10149271)
名倉 英三郎 郡山女子大学, 家政学部, 教授 (80086363)
橋本 昭彦 国立教育研究所, 第一研究部, 研究員 (80189480)
井原 政純 國士館大学, 文学部, 助教授 (60213196)
高木 靖文 名古屋大学医療短期大学部, 教授 (30097729)
阿部 崇慶 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10136020)
入江 宏 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (90002518)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1988年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 藩校 / 学校の組織化 / 幕末 / 明治維新 / 郷学 / 幕末・維新期の学校 / 近世・近代の学校の組織化 / 学校組織化過程 / 郷学校 / 試験 / 藩治職制 / 藩邸学校 / 郷中教育 |
研究概要 |
幕末から明治維新を経て「学制」領布に至る間、幕藩体制下に設立された藩校と、明治初年の藩校・明治新政府の管轄下に設けられた諸学校と、の教育の目的・内容・方法の変化・相違点は学校の組織化にあるということを課題とし、この課題を実証的に解明すること、その過程に見出される教育の本質・属性の連続・非連続の問題も併せて考究することを意図してこの研究は進められた。藩校は江戸後期に急増するが、士道の振気と、藩財政の窮乏を打開するために儒教倫理にもとづく教育による人材の育成を目的として設立されたという点では、共通の課題を持っていた。しかし藩校の制度の定型はなく、また各藩の教育外条件は一様ではなかったので、250に及ぶ藩校は、250の様態をもっていた。更に洋学の受容、外圧という条件が加わると、学ぶべき洋学の選択、外圧の影響の強弱によって藩校は多様化を一層進めてゆくことになった。加えて幕末の国内情勢の二分化により、学校観も多様化した。幕末までの学校は、制度・組織を先例に倣って類似的に完結されていたが、外国の規制度に関する知識を直接に或は間接的に学ぶことによって、更に明治新政府の対藩政策によって学校改革の必要に迫られる。そのため伝統的な閉鎖的・個別的な性格から脱皮しなければならなくなり、自律的に或は他律的に共通性をもった相似的なものへと変化していった。このような経緯・動向が「学制」に示された、組織化を推進しようとする学校制度の実施を容易ならしめたのである。本研究は藩校教育を核として、幕末維新期の教育の各領域における組織化の過程を今後も継続してい くことになっている。平成2年3月、3年3月に、幕末維新期の学校調査、昌平坂学問所、5藩校、郷学校、数学教育、医学教育、お雇い教師に関する11編の報告を発表した。平成4年には、藩校、儒学教育、数学教育、芸道教育に関する報告をおこなう。
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