研究課題/領域番号 |
63301041
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
川野辺 敏 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (10000001)
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研究分担者 |
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (10104118)
関 啓子 一橋大学, 社会学部, 助教授 (20107155)
福田 誠治 都留文科大学, 文学部, 助教授 (30128631)
小島 弘道 筑波大学, 教育学系, 助教授 (80030584)
三沢 正博 北海道教育大学, 教育学部札幌分校, 教授 (00002436)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ソ連 / 高等教育 / 教育改革 / ペレストロイカ / ペロストロイカ |
研究概要 |
本研究は昭和63年度および平成元年度の2か年計画で実施したものであり、初年度においては主として現在進行中の高等教育改革に関する基本的文献を可能な限り収集・ほん訳し、改革の背景・実態などを客観的に把握する作業を中心に研究を進めた。(結果については中間報告書「ソ連の高等教育改革に関する総合的研究--改革関連資料を中心に--」参照) 本年度はそれら資料にもとづき、研究分担者の専門領域から改めて吟味すると共に、その後次々に公表されている新しい資料を分析・検討し、高等教育改革の背景・実態・意義・課題などを出来る限り明らかにしようとした。 報告書の構成は10章からなり、最初に「第1章高等教育改革の概要」で今回の改革の基本的事項を整理し、第2章以下で生涯学習体系下における大学の役割、カリキュラム・学生・教員をめぐる諸問題、入試および管理・運営上の改革、今日問題とされる民族・言語に対する現状・課題などを取り上げている。 ソ連の高等教育改革は社会のペレストロイカの深化と関わり、流動的であり、「高等教育機関に関する規則」すら暫定となっている。(付属資料参照)このため、本研究も不安定な情況を意識しつつ進めなければならず、研究の過程においても新しい情報により、既存の認識を変えざるを得ないという局面にもしばしば遭遇した。しかし、ソ連の高等教育改革に関しては、今日の時点で捉えられる最新の情報により、現状・課題等を明かにできたものと思っている。 本研究を基礎として、今後の改革動向を着実に追ってゆくなかで、高等教育の理念、制度、教育内容・方法、社会的諸機関との関連などを改めて検討したい。
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