研究課題/領域番号 |
63301060
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
加治工 真市 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部 (10106586)
|
研究分担者 |
波照間 永吉 沖縄県立芸術大学, 附属研究所, 講師 (30189576)
新里 幸昭 沖縄県立中部商業高等学校, 教諭
新城 敏男 法政大学, 第2教養部, 非常勤講師
小川 徹 駒沢大学, 文学部, 教授 (10052367)
外間 守善 法政大学, 文学部, 教授 (10060972)
|
研究期間 (年度) |
1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
キーワード | 座間味方言 / 音韻 / アクセント / 神歌 / 創世神話 / 呪詞 / 由来記 / 年中行事 / 祭 / 歌謡 / 民族社会 / 水夫役 / カツオ漁業 / タムン / 生活基盤、中山世鑑 / 球陽 |
研究概要 |
本研究は、慶良間諸島の言語・文化・社会の総体を明らかにすることを目的として開始された。初年度の具体的目標は、1.臨地調査研究、2.研究文献目録の作成、3.基礎資料集の刊行の3点であった。 臨地調査研究については、本研究費の交付が昭和63年度11月の追加交付であったため、夏期休暇の利用が不可能となり、従って、本研究では重点的サンプルリング調査を実施せざるを得なくなった。それにもかかわらず、各研究分担者は、それぞれのテーマに関する新情報、新知見をかなり得ることができた。これらを基礎に本調査研究では地域間の比較分析を実施し、地域文化の構造的特徴と文化伝播の様相についても研究を深めていきたい。本年度の研究内容を概略的に示すと次の通りである。「座間味方言のアクセント」(加治工真市)、「座間味島の神歌に伝わる創世神話の構造」(外間守善)、「慶良間諸島の呪詞・古謡の研究」(新里幸昭)、「慶良間諸島に伝わる『由来記』類について」(波照間永吉)、「慶良間島の年中行事」(大城学)、「祭にみえる歌謡-その順序を中心に」(上原孝三)、「『民族社会の基盤』調査について」(小川徹)、「慶良間諸島と水夫役」(新城敏男)、「近代における慶良間諸島住民の生活基盤」(川平成雄)。「研究目録」の作成に当ってはこれまでに刊行された八種の沖縄関係文献目録の中から慶良間諸島に関するすべての図書、論文を集録するよう努めた。なお完全を期して、「本報告書」作成時に補完することとし、本研究では「研究文献目録抄」として3の基礎資料集に収載した。3の「基礎資料集」は、研究分担者の緊密な協力により短期日の中に完成することができた。基礎資料として『琉球国由来記』、『渡嘉敷間切由来記』、『球陽』、『座間味由来記』、『おもう』、『古謡』等から慶良間諸島に関係する基本的な記事を抜粋収録した。座間味・渡嘉敷を総合した基礎資料としては学界初のものである。
|