研究課題/領域番号 |
63301072
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 四郎 東北大学, 教養部, 教授 (20000664)
|
研究分担者 |
北川 忠明 山形大学, 教養部, 助教授 (00144105)
木谷 晋市 岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (10177850)
大谷 明夫 福島大学, 行政社会学部, 教授 (00019077)
斎藤 誠 東北学院大学, 法学部, 助教授 (50146114)
新川 達郎 東北学院大学, 法学部, 助教授 (30198410)
|
研究期間 (年度) |
1988 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | 中央地方関係 / 中央集権化 / 地方分権 / 政府間関係 / 地方自治 / 地域主義 / 地域政策 / 地域間格差 / 地方分離 / 中央-地方関係 |
研究概要 |
本研究は、高度産業国家における現代政治の「現状分析」の方法として、<中央地方>関係の問題に焦点をあてることが、当該政治社会の構造と動態を把握する上で、一つの戦略的視角の設定になるとの前提に立っている。 1970年代後半以降、<中央地方>の関係をめぐる問題が、新たな装いをもって、高度産業国家における主要な政治的争点の一つを形成している。<中央地方>の関係は、元来、近代国家の形成に必然的に内在する問題であったが、当該社会の文化、経済、政治全体に関連し、各歴史状況と時代の要請に対応しながら、政治権力の構造変化や政府の役割に対する基本的価値観の変化に伴って、その具体的態様もまた変容する。 特に、今日の国際化、情報化、技術革新、産業構造の変化など、世界的な規模で進展している急速な文明史的変化に対して、国及び地方自治体の政策的対応における根本的見なおしが要請され、それは当然ながら、<中央地方>関係における政治行政システムの改変へと連らなる展開を含んでおり、さらに地域政治の構造・動態の展開方向に大きな影響を与えつつある。その場合、具体的な展開方向は、各国によって異なるし、<中央地方>関係の伝統的パタ-ンに与えるインパクトも一義的ではない。その結果、<中央集権><地方分権><中央統制><地方自治>といった旧来からの概念の再考をも惹起させるのである。 本研究においては、比較的観点及び歴史的観点から、<中央地方>関係をめぐる今日的状況を把握すること、そして、それが惹起する理論上の諸問題を検討することを通じて、現代政治の「現状分析」の方法を理論的により精緻化することを目指した。
|