研究課題/領域番号 |
63301090
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
重村 力 神戸大学, 工学部, 講師 (30116214)
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研究分担者 |
村本 徹 北海道大学, 工学部, 助手 (00133710)
山崎 寿一 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (20191265)
三国 政勝 千葉大学, 工学部, 助手 (30009279)
富樫 頴 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (10047251)
加藤 仁美 九州大学, 工学部, 助手 (80037936)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 集落 / 計画 / 環境 / 社会 / 文化 / 景観 / 定住 / アイデンティティ / 定住拠点 / 集落空間 / 計画方法論 / 居住環境 / アメニティ |
研究概要 |
過疎化・混住化・都市化の進展や農業を取り巻く環境の変化等の社会状況や集落地域整備法の成立等を踏まえ、現代社会における集落空間の役割と集落空間計画の方法論の確立を目的に2か年に渡って研究を進めてきた。今回の研究では、特に(1)居住環境としての集落の再評価、(2)混住等の新たな局面における地域社会の維持という二つの視点に基づき、全国レベル・地域ブロックレベルで共同研究を行った。今回の研究成果を概括すると、以下の3項目に集約できる。 その第一は、全国レベルでのこれまでの討論、集落空間研究の成果を「集落空間計画の理念」・「集落空間の認識」・「集落空間の計画」からなる体系的な計画理論として提示したことである。第二には、集落をめぐる状況を把握し、定住拠点としての集落の役割を空間形成、社会形成の両面から検討・討議し、今後、「定住とライフスタイル」、「景観と空間構成」をキ-ワ-ドとする集落空間計画研究の具体的な討論が必要なことを明らかにした。第三の成果は、全国レベルでの集落空間計画の理念・認識・方法の検討、上記シンポジウムの成果を踏まえて、地域ブロック単位に共通フィ-ルドを選定し調査研究を行ったことである。ここでは北海道、関東、中部、関西、九州の5ブロック毎に共通フィ-ルドでの調査・討論を行い、定住拠点としての集落の地域的特質、集落空間の特徴を活かし、地域を主体とした集落景観・環境計画の方法等が研究成果としてまとめられた。 今回の研究を通じて、国土の80%以上を占める農山漁村集落の定住拠点・生活拠点・分化拠点としての役割が今後益々問われることは必至であり、より具体的な研究の推進が必要なこと、「定住ライフスタイル」、「景観と空間構成」をキ-ワ-ドとした研究が今後の課題であることが確認された。
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