研究分担者 |
岡田 博有 九州大学, 理学部, 教授 (60037182)
宮本 隆実 広島大学, 理学部, 講師 (00090548)
志岐 常正 京都大学, 理学部, 教授 (10025265)
武蔵野 実 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (10027716)
公文 富士夫 信州大学, 理学部, 助教授 (60161717)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
本総研の3ケ年にわたる研究の成果は,以下のとおりである。 標準砂岩の設定とその検討:湧別層群,相馬層群,和泉層群,丹波層群 および四万十累層群から7試料を採取し,標準砂岩として化学組成・モ-ド組成を検討した。その結果,モ-ド解析における個人差の程度や個人差が生じ易い試料の特徴が明らかになった。 化学分析:日高累層群,北部北上帯ジュラ系,丹波帯ジュラ系,紀伊半島・四国の四万十累層群,九州秩父帯のベルム系,超丹波帯ベルム系,舞鶴帯三畳系,和泉層群等の砂岩の化学分析を行った。その結果,日本各地の堆積盆を構成する砂岩の化学組成上の特性や時代的な砂岩化学組成の類似性・相違が明らかになった。さらに,火成弧に由来する砂岩の化学組成上の特徴や組成分布,火成弧のタイプと化学組成との関連等が明らかになった。 中・左生代砂岩の時代的共通性:モ-ド解析や化学分析を通じて中・左生代砂岩にはその堆積時代に特有の組成特性があることが明らかになった。その概要を以下に記す。 (1)ペルム紀砂岩は,一般に中性の火山岩岩 に富む傾向にあり,ジュラ紀や三畳紀の砂岩のは組成的特徴を異にする。 (2)三畳紀砂岩に関する情報はまだ少ないが,石英・長石に富むアルコ-ズ砂岩が多い。 (3)ジュラ紀砂岩は,北海道の渡島帯,北部北上帯,美濃帯,丹波帯,秩父帯南帯(九州から関東まで)といったほゞ日本全体について共通した組成的特徴を示す。 (4)白亜系砂岩は,地域的な組成変化が顕著である。大陸側からの供給は,四万十帯で酸性大山岩,北海道でより中性の火山岩からの供給である。オホ-ツク左陸縁辺部では、,後の火山活動はより塩基性。
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