研究課題/領域番号 |
63302031
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
丸林 元 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90115121)
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研究分担者 |
羽鳥 光俊 東京大学, 工学部, 教授 (60010790)
中川 正雄 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30051882)
太刀川 信一 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (70155084)
末広 直樹 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00114512)
河野 隆二 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90170208)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1989年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1988年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 電気通信 / スペクトラム拡散 / 多元接続通信 / 符号分割多重通信 / 無線 |
研究概要 |
電子情報通信学会の第二種研究会として昭和63年度、平成元年度と2年間にわたり、研究会を8回(内ワ-クショップ1回、パネル討論会1回を含む)を開催した。その主な研究成果は以下の通りである。 長岡技術科学大学の丸林,太刀川は、SS方式の電灯線デ-タ伝送への適用を検討し、また、Mーary/SS方式、並列形SS方式等により、周波数利用効率の改善に効果のあることを示した。慶應義塾大学の中川は、SS方式のデ-タキャリアへの適用、FHーSS方式の改善や応用を検討しコンシュ-マ通信としてSS方式の利用を図った。横浜国立大学の今井、河野は、一般化Geffe系列による同期捕捉の高速化、アダプティブアレイアンテナと干渉除去によるDS/SSMAの研究を行い、従来方式より大きな改善が得られることを示した。東京大学の羽鳥、東京工科大学の末広は多相直交系列により、また、鹿児島大学の棚田は実数直行系列によりSSMAを構成し、多重度の改善を図った。埼玉大学の長谷川は、マンチェスタ符号を使ったDLLの改善、チップシフトを利用した同期式SSMAによる多重度の改善等を行い、またDLLの考え方を音声処理に利用して高度のアナログ秘話を実現した。名古屋工業大学の畑は、DSーSSRAのトラフィック解析、慶應義塾大学の森は高速引込周波数シンセサイザ、豊橋技術科学大学の宮崎はSS方式の光空間伝送の検討を行った。 このように各分野で成果があったが、特に(i)符号系列とシステムの両面からの多重度の改善策、(ii)符号系列とシステムの両面からの同期捕捉の高速化、(iii)各コンシュ-マ通信への応用、等が多く検討され、スペクトル拡散通信の多様な可能性が示された。
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