研究課題/領域番号 |
63303010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小高 忠男 大阪大学, 理学部, 教授 (20027022)
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研究分担者 |
三宅 彰 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80052207)
高橋 彰 三重大学, 工学部, 教授 (70023009)
野瀬 卓平 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016405)
野田 一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023055)
寺本 明夫 大阪大学, 理学部, 教授 (00028151)
山川 裕己 京都大学, 工学部, 教授 (80025874)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1989年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 高分子鎖 / 形態 / ダイナミックス / 半屈曲性高分子鎖 / レプテ-ション / 流動場相分離 / ゾルーゲル転移 / ブロック共重合体 / からみ合い効果 / レオロジ- / ゾル-ゲル転移 / 分岐高分子 / 孤立鎖 / 管模型 / 臨界現象 / 界面 |
研究概要 |
研究は4つのグル-プに分かれて実施されたが、まとめの討論は合同で行い、意見の交換と総合、および、境界領域への展開を目指した。第1グル-プ「孤立鎖と溶液中の分子間相互作用」の研究では、Helical wormlike鎖モデル理論の展開(山川)と実験への適用性の検討(則末・寺本、早川)が行われ、また、第3ビリヤル係数の精密測定により、2定数理論の枠組みでは理解できない新しいθ形体の描像(則末・寺本)が示された。また、カルモデュリン(和泉)、卵白アルブミン(福田)等生体高分子の溶液中での形態に関する知見が得られた。第2のグル-プ「均一系」のダイナミックス・形態に関する研究では、レプテ-ションの位相幾何学理論(岩田)、ギャ-モデル理論(足立)、DNAのパルスゲル電気泳動理論、棒状高分子溶液の流動場中での安定性(土井)、ネマチック効果(渡辺)の理論等が展開され、実験的研究では、棒状分子(寺本)、ブレンド(尾崎,橋本)、電解質溶液(野田)、3成分高分子系(牛木)、拡散(橋本、網嶋)などの成果が報告された。ゲストの各氏から、高分子の局所運動について中性子散乱(梶:京大化研)と蛍光偏光解消法(山本:京大工)が解説されたほか、微分粘弾性(五十野:長岡技科大)、流動場における相分離理論(小貫:京大基研、太田:お茶の水大)、ブロック共重合体の密度汎函数理論(川崎:九大理)などが紹介された。第3の「臨界現象、相転移と界面現象」のグル-プは、コイルーグロビュ-ル転移(窪田)、様々な系の相転移(小高、橋本)、平板間の鎖の形態(塩川)、界面における高分子膜(川口、高橋)等に関する研究成果が報告された。第4の「理論的解析とシミュレ-ション」のグル-プは、UCST挙動、熱可逆性ゲルの相形成、ゾルーゲル転移(和泉、田中)などについての理論のほか、高分子理論の発展として、生物進化のパ-コレ-ション理論(石鍋)が展開された。
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