研究課題/領域番号 |
63304004
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田中 隆荘 (田中 隆莊) 広島大学, 学長 (00033796)
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研究分担者 |
中田 政司 (田中 政司) 広島大学, 理学部, 助手 (40150859)
益淵 正典 (増淵 正典) 広島大学, 理学部, 講師 (00116667)
横田 昌嗣 琉球大学, 理学部, 助手 (90166885)
田中 教之 帝京大学, 文学部, 講師 (20100969)
松本 定 国立科学博物館, 筑波実験植物園, 文部技官 (80132695)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
1989年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1988年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 植物の系統形成 / 代謝期,染色体 / 核型 / 画像解析 / DNA含量 / 染色体の蛍光分染 / 反復DNA配列 / 代謝期核染色体 / 代謝期染色体 |
研究概要 |
1.各分類群ごとに代謝期核型の類別を行なった。 (1)シダ植物;小葉、裸茎、有節植物、および大部分の大葉類で分散型、その他少数の種群で前染色体型。 (2)裸子植物;マツ、ナンヨウスギ科は複雑染色中央粒型、スギ、ヒノキ科は分散型、マキ科は単純中央粒型。 (3)被子植物;多心皮類、バラ科、キク科、ユリ科、ラン科で観察し、各種群に対応した特徴がわかった。 2.代謝期染色体を定量化するために画像解析法を用いることが有効であり、その際、ロ-パスフィルタ-を使用することにより凝縮部をヒトの視覚と同等に認識することが出来た。画像作成条件としてネオパンFとミクロファインの組み合わせが優れていた。 3.ラン科植物31種について間期核クロマチンの形状と核内分布および核DNA量と間期核型との関連を調べ、前染色体型はDNA量が少なく、分散型がDNA量が多い、染色中央粒型はその中間のDNA量を示した。 4.ネギにおいて凝縮塊を形成している部位に約380bpを単位とする反復配列DNAが存在していることがわかった。 5.今後の以下の点について研究展開をおこないたい。 (1)代謝期の核型と系統群との間で一致が見られることから系統進化をどの程度反映しているか。 (2)地理的分化、生態的分化との間にも関係が見られることが予測されたのでこれらの関連。 (3)中期染色体長、DNA量などとの間に相関があったことから細胞学的要因と代謝期核型形成との関連。 (4)その他、染色質の質的違い、染色体の分節構造、クロマチン微細構造、DNA塩基配列特性との関係など。
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